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まにまに先生

2007年2月19日 (月)

憎みきれない、クソがきども。エピソード3。

まにまに先生の、職ネタ第2弾。
そりは、「マルコメ」との出会いから遡ること、3年前の出来事。
こりは。
初心者まにまに先生と、その最初に受け持った生徒たちとの物語です。

採用試験に向かった、まにまにちゃん。
その運命や、いかに?
こりまでの、お話は。
エピソード1エピソード2で、どぞ。






第3話「採用の条件は、ただひとつ」


少しだけ震える足で、教壇に向かい。
チョークを手に持ち、黒板に板書を少し。
おもむろに、振り向いたら。
あとは、気合でしゃべるだけ。

ああ。
学生時代に、舞台に立っておいて良かった。
出番を待つ間は、いつだって、心臓ばくばくだけど。
立ってしまえば、開き直って集中できる。

舞台から見下ろす、観客席は。
ライトの陰で、真っ暗。
強い光のそばの陰は、余計に暗く感じるもの。

観客の顔なんて、最前列くらいしか見えないけれど。
それでも、モノローグは客の目を見て。
これが、舞台の上で培われた、私の習慣。

もちろん、ここは教室。
大きく切り取った窓から差し込む、陽光と。
それに加えて、こうこうと輝く蛍光灯。
陰なんて、もちろん、あるはずもなく。

ただ一人の観客である、フルートの目を。
ぐっと、睨み付けるように、見つめ。
笑顔の仮面を貼り付けて、ひたすらしゃべる。


十数分後。
再び、フルートと向かい合わせになり。
今度は、神妙な仮面に切り替え、やっぱ見つめる。

さあ、どうだ。
私を使うのか、蹴飛ばすのか。
どっちに決めたのだ?


「いいですねー。じゃ、明日から来てください。」


あら。
よろしかったの?

うんうん、そうだろう。
この私が、気合を入れたのだ。
よろしいに決まってるよなー。

てか、それにしても。
またまた、あっさりですこと。


「まにまに先生、私より向いてますよー。」


いやん、塾長。
そんなに持ち上げてくれちゃったりすると。
ものすごく。


胡散臭いでねかshock


しかも。
いきなり、まにまに「先生」呼ばわりですのね。

ああ、とうとう。
先生になっちゃうのか。



無事に面接に合格した、安堵の中で。
塾長の得体だけが、灰色の不安材料ではあったけれど。
とにかく。
こうして、まにまに先生が誕生しちゃったわけで。

気になるのは、自給。
自分の値段、ですもの。
さあ、いくらだ?


「最初の1ヶ月は、研修扱いになりますので。」


うん。
だから、いくらだ?


「でも、まにまに先生は、学生さんじゃないしなあ。」


そだよ。
でも、経験者でもありませんけど。


「いろいろとね、自給にもランクがあるんですよー。」


おまい・・・
んなこと、私に言って、どーするだ?
塾長なのであろうが!
なら、鶴の一声で、さっさと決めんかー。

と。
心の中では、イライラの声をあげつつも。
面は無言で、ちょい微笑んだまま、待つ私。


「よしっ。先生は期待も込めて、破格の自給にいたしましょう!」


うほー。
破格キタ━━━(゚∀゚)━━━!!

ま、ここでは。
はっきりくっきり、いくらと書くのは、ヤらしいので。
例えで、表現させていただいておきます。

そだな。
円だと、かえって、わかりにくいし。
ドルでも、変に想像してしまいそうなので。

ここはあえて、ペソ、で。
ぷすす。


普通の学生バイトの、最初の自給が300ペソだとしましょう。
1年ほど経って。
使えない学生は、ずっと300ペソのまま。
そして、やめて欲しくないレベルの、学生バイトさんは。
350ペソに、上がるわけです。

私は、な。
最初から、400ペソの設定だったー。

しかも。
1ヶ月の研修後は、450ペソにしてくれる、と言う。

新しい自分探しの転職。
仕事の中身が充実してることが、一番だけど。
どうせなら。
貰えるものは、多いほうが、そりゃ嬉しいもん。

まにまに先生。
顔色も変えずに、うなづいておりましたが。
内心では、ガッツポーズっ!


もちろん、フルートだって経営側。
大盤振る舞いのウラは、ちゃんとあったわけだけど。
それはまた、別のエピソードで。

自給が合意に達したあとは。
受け持つ生徒と、出社する曜日の話し合い。

この塾には。
中学入試のために通う、受験組みの小学生と。
学校での補修のために通う、小学生。
さらには、高校入試を控える中学生がいる。

希望を訊かれて、考え込む。
中学生は、おうちゃくい。
しかも、この塾のある学区は、昔から。
中学生が、とことん、悪い。

悪い高校生は、いいのだ。
高校生は、思春期も終わっちゃってるから。
認めてやれば、意外と素直。

でも、中学生は怖い。
なにするか、わからん。

それならば。
小学生のほうが、素直で可愛いに決まってる。
それが、未経験者だった私の認識。
ものすごーく間違っていた、私の先入観。


小学生でお願いできますか?

そう言った、とたん。
フルート、破顔。
もう、蕩けそうな笑顔。

おあ?
なぜ、そこで笑う?

ちょと待てー!
その笑いの意味を、尋ねようとした瞬間。


「はい、決定!まにまに先生、小学生受験コースに決定っ!
もう変更なしですよー。」


決定、されてしまた。

さすがに、採用面談の席。
これ以上、問いかける勇気を持たず。
うなずくのみ。



ただ。
数日後に、私は知ったのだ。

塾長が、なぜ私を採用したか。
その、理由を。

ええ、そですよ。
ひとと慣れるのに、時間はかからない私ですから。
3日もあれば、ため口おっけー。

塾長に。
どして採用を決めたのか。
今度は、心の声でなく。
直接、たずねたわけですよ。


ねえねえ、塾長。
私の模擬授業、よかった?


「うーん、よかったというか。」


なんだよっ。


「まにまに先生は、声がでかいからなー。」


あ?
そりだけ?


「うん、それだけっ!」


そ、そりだけかよっ!





てなわけで。
この塾の採用基準が、知識でも経験でもないことが判明し。
ますます、この先だいじょぶかよ、との不安が募る。
そんな、まにまに先生の船出、でありました。




ちなみに、このとき。
我が愛すべき、クソがきたちは。
もうすぐ鬼がやってくるとは、つゆ知らず。
塾のセンセを困らせる嫌がらせを、練っているんだろうけれど。

ふふん。
明日からは、通用しないのだ。




つづく。


2007年2月 9日 (金)

憎みきれないクソがきども。エピソード2。

えー、皆様。
いつもなら、「お待たせしました」と始まるところ、なんですが。

いやー、珍しい。
皆様が忘れないうちに、どころか。
連載モノを続けて書くなんて、私にしたらめちゃくちゃ珍しいーっ。

てなわけで。
新連載の第2回。
ぞんぞんお待たせせず、お送りします。
ぷすす。

ちなみに、「エピソード1」を読んでから、こりを読んでくり、なのだ。






第2話「そして、面接」


面接に向かう、車の中。
ぶつぶつぶつぶつ、繰り返したのは。
これから行う、模擬授業の手順。

そう。
面接といったって。
先方が見たいのは、こいつが使えるかどうか、ということだけ。

科目はなんでもいい、という。
うーん。
大学で専攻していたのは、史学だから。
本業は社会、なんだけど。

社会の授業なんて、なあ。
教科書読んでるのと、大差ない、ともいえる。

しかも、学生時代にOL時代。
遊び呆けた私から、歴史の細かい記憶なんて、とっくに霧散。
こりゃ、ダメだ。

オリジナリティを出すのなら。
もひとつ持ってる教職免状の、国語のほうがよさそうだな。
けれど。
国語ほど、難解な科目もないわけで。

国語の先生は、普通。
文章にそって、その解釈をだらだらと板書しているけれど。
文の作者や著者が、それを解いているわけでもなく。
あんないい加減なもの、ないもんね。

うしっ。
こうなったら、作者も著者もない国語を語ればいいのだ。
誰に解釈させても、基本の変わらないモノ。
それは、文法だー!

ふふん。
文法だけは、忘れていない。
どれだけ遊び呆けても、日々、コトバをしゃべっているわけだもの。
その根幹は、消えようがない。

文法の、小さな参考書を、本屋で求め。
ページをくって、どれにしようかな。

模擬授業だから、短時間で終えるべきだろうし。
一番、まとめやすいものは・・・
うん、敬語だな。

こうして。
模擬授業の内容を、前日に作り上げ。
車の中でも、その復習にいそしむ私。


いつになく、真面目な顔で運転ののち。
到着したのは、5階建てのこじんまりとしたビル。
対応に出てきたのは。
温和な顔立ちの、40がらみの男性。


「はじめまして、私が塾長のフルートです。」


いえね。
もちろん、フルートなんて名前のはずはないんですけどね。
あはは。
遠い昔のコトなので、塾長の名前、忘れてしまたー。

とりあえず、ここでの呼び名が「フルート」ということで。
ま、なぜに「フルート」なのかは。
そのうち、おいおいと。

フルートに、先導されて。
2階の教室に、入ってみれば。
初めてだけれど、懐かしい光景。

黒板に教卓、机に椅子。
学校と違うのは、机と椅子の数が少々足りないことくらい。
スチールデスクの会社より。
私にとって、落ち着く空間なのは、間違いない。

さて。
何を訊かれるのだろうか。
履歴書と教職免状を、差し出して。
神妙に、待つ私。


「えー。まにまにさんは、先生の経験は?」


はい。
以前に、中学3年生の家庭教師をしたことがありますが。
それ以外は、教育実習だけです。


「そうですかそうですか。経験はおありなんですねー。」


って、おいおい。
たったそれだけを、「経験」と呼んでいいのか?

と、言えるはずもなく。
ぐっと、神妙を貫く私。


「社会と国語の免状ですか。すごいですねー。」


いえ、とんでもありません。
正直言いまして、すっかり忘れておりますし。


「ですよねー。いいんですいいんです。みんなそうですから。」


なんだとー!
ここのセンセは、みんなそんなにいい加減なのかっ?

まあ。
これが本当なら、私でも勤まるわけだから。
いいんだけどさ。


「もしも、来て頂けることになりましたら、ですが。
正社員で、ということでよろしいですか?」


おお。
たとえ、その返答で失格になるかもしれなくても。
これだけは、ハッキリ答えねば。

あのですね。
できれば、アルバイトの講師でお願いしたいんですが。

当然だ。
この仕事が続くかどうか、わからないもんね。
ヘタに履歴書を黒くするより、今は模索期。
社員になるのは、向いているとわかってからでも、遅くない。

てか、本音は。
イヤなら、さっさと逃げ出すのには、社員じゃ足枷。
そゆことだ。


「そうですか。はい、わかりました。」


うー。
なんでもかんでも、笑顔でわかってくれちゃう塾長さんだなー。
このひと、威厳もなにもありゃしないけど。
だいじょぶか?

それとも、もしかしたら。
顔色変えずに、いるだけで。
頭の中では、かしゃかしゃと。
私が使えるかどうか、そろばん弾いてる・・・
ようには、見えないよなあ。

大卒直後の、うぶな時代なら。
自分をよく見せようと、それだけに必死なんだろうが。
あいにく、社会でもまれたあとでして。
納得できない上司に仕える気は、さらさら無い。

観察されに、来たけれど。
逆に、観察しまくって。
フルートの実態を探ることに、没頭していたら。

にっと笑いかけられた。

お。
もしや、私の脳裏を読んだか?
こやつ、いったい楽天家なのか策士なのか。
どっちなんだーっ?

と、まあ。
面接の短時間で、わかるハズもなく。
それは、あっちも同様で。


「じゃ、模擬授業していただきましょうか。」


きたー。
緊張の一瞬が、とうとうきたよ。

さて。
私の運命は、いかにっ?



ちなみに、このとき。
我が愛すべき、クソがきたちは。
もうすぐ鬼がやってくるとは、つゆ知らず。
小学校で、給食を食ってます。
ぷ。




つづく。

2007年2月 7日 (水)

憎みきれないクソがきども。 エピソード1。

大漆黒!マルコメ!!」終了から、はや1年余。
とうとう、書く気になりました。
まにまに先生の職ネタ連載、第2弾。

こりは。
まにまにちゃんが、まにまに先生となって。
初めて受け持った、生徒たちとの物語。
マルコメほどの、爆裂キャラは、いませんが。
今時のコドモの素顔は、垣間見れるハズ。

と、同時に。
まにまに先生誕生時の、ぷすすな戸惑いなども垣間見られると思われ。
みんな最初は、初心者ですもの。

ただし。
連載とゆっても、エピソードの寄せ集め。
マルコメと違って、はらはらドキドキは無いと思えー。
ぷ。






第1話「人生が転がった日」


その日、私は確かに緊張していた。

子供を教えた経験は、あったのだけれど。
学生時代のほんのひと夏の家庭教師と、教育実習のみ。
このような経験値で、果たして面接に受かるのだろうか。

先生になるつもりなど、毛頭なかった。
教師なんて、教壇の上で、生徒に無視される生き物。
自らの記憶が、そう決め付けていた。

地元の大学への入学を希望する、両親。
時代は、バブルの弾ける前であり。
その大学は、優良企業への就職率が飛び抜けていた。

「普通」を願う親。
けれど、「普通」を望まない娘。

言い出したら引かない、頑固な娘を知る親は。
ため息をついて、交換条件を出す。
「卒業後、地元に戻って先生になるなら。」

親との口約束なんて、少しも怖くないもんね。
いくらでも反故にできると、娘はその場限りの受諾をした。
それでも。
申し訳ない気持ちが、無いわけじゃない。

4年後。
約束を破るお詫びに、娘が親に手渡したものは。
4枚の教員免許。

はー。
ほんの飾りの筈だったのに。
それを使う日が来るとは、なあ。

もしも、地元の大学に進んでいれば。
普通の会社の、普通のOLも、勤まったのだろうか。

考えても、仕方ないこと。
それは、分水嶺の向こう側。
こちらに降りた私には、知る術のない別の人生。

わかっていたのは。
一生、OLをするなんて耐えられない。
そのことだけ。

とにかく、仕事を変えたかった。
好きなことを、したかった。
勉強が好きだったわけじゃ、ないけれど。
少なくとも、集中できること、ではあった。

私に備わっていたものは。
持久力ではなく、集中力と瞬発力、だったから。

面接は、どうなるのだろう。
受かったとしても、先生としてやっていけるのだろうか。
惑いは、尽きなかったのだが。

ま、いいや。
ダメならダメで、また探せばいい。
きっと、どこかに。
私が私であるための仕事が、ある。

人生を振り返れば、重い瞬間だったのに。
そうとは知らず、軽い気持ちで車のハンドルを握る。



このとき。
私の明日を決定付けた、クソがきどもは。
もうすぐ、鬼がやって来るとは、まったく知らずに。
塾の中を、我が物顔に走り回っていた。



つづく。

2006年3月29日 (水)

「わからない」をわかってあげれば、いいのです。

かなり、先日。
大漆黒!マルコメ!!」が、ようやく完結したわけですが。
そのコメント欄において、言われてしまいました。

「まにまにちゃんは数学の先生なのね」って。

違いますから〜。
まにまにちゃん、正真正銘、文系の女子。
史学科を卒業してるので、本職は社会、かもしれません。

大卒後は、地元で先生になるなら、京都に出してやる。
親とのそんな約束が、ありまして。
だけど、学校の先生になる気はなかたー。

どしたらいいか、考えて。
とりあえず、教職の免許をたくさん渡せば、いいだろう。
そんな、結論に至り。
中学高校の社会に加え、国語も余計に取ってみました。

こり、なかなか大変だっただよ。
社会の先生の免状を取るだけならば。
授業には滅多に出ないけど、卒業までの単位はばっちりでしたので。
4回生で取らなきゃいけない単位は、卒論のみ、だったのに。

国語の免状のためのテスト、別物なんだもん。
クラスで、そんな酔狂な人間は、私ひとり。
そのためだけに、お習字の授業にも出て。
みんなより10個以上、たくさんの試験を受けたからなー。


てなわけで。
最初、この仕事に就いたときには。
当然、社会と国語を教えるという契約でしたのだ。

これなら、別段、努力も要らないし。
ああ楽チン、と思ったんだけど・・・
甘かったー。

進学塾は、慢性の先生不足。
特に、受験用の算数の先生が、足りません。
まにまに先生にも。
あっという間に、四谷大塚の算数のテキストが渡されて。

泣いたよ。
最初、見たときは、マジで泣いた。
旅人算はともかく、ニュートン算なんて聞いたこともない。
参った〜。

だから、ね。
実は、ものすごく、算数の勉強をしましたのだ。
大人になって初めて、必死で勉強したの。

相手は小学生とはいえ、受験は戦争だし。
人生の岐路に立ってる子供たちと、言えなくも無い。
テキトーなことじゃ、申し訳ないと。
単純な私は、思ってしまったわけですね。

更に、時が経ち。
自分で塾を始めてみたは、いいけれど。
今度は、理科を教える人が、いなかったー。

また、だよ。
泣きながら、今度は理科の勉強を始めました。
理科なんて・・・
化学以外は、まったく苦手だったから、しんどかったー。

そんなこんな、で。
今や、まにまに先生は、何でも屋。
音楽の音階の読み方も、訊かれれば教えるし。
できないのは、大工、じゃなくて、技術くらい。

数学は、�Aまでは得意でしたけれど。
�Bになって、数列や行列に出会ってから。
おまいなんか、あっち行けー。

だからもちろん、数�Cは、高校で取っておりません。
文系の大学受験には、必須じゃなかったし。
でも、教えています。

教える前に、数分間、教科書とにらめっこ。
といっても結局。
数�Cは数�Bの応用なので、なんとかこなせている次第。

ちなみに。
大嫌いな行列は、数�Cの教科書に、移行しております。
難度の高いものは、どんどん高学年の教科書に移行していて。
そのうち、大学で初めてお目にかかるようになっちゃうかも。

こんな感じで。
数学&算数については、日本はまさに、危機的状況。

円周率は、3.14。
それが当たり前だと思っていたのに、今じゃ円周率はただの「3」。
小学校の算数からは、台形の面積の求め方すら、省かれて。
あーあ。
こりじゃ、どんどん数学のできない日本人、増えるアルねー。


さて。
どして、こんなコトをわざわざ書いているか。
それは、常々言いたかったことを言うチャンスだと思ったから。

数学を専攻していないのに、教えていることで。
それを語れるか、と思いましたのだ。

まにまに先生が生まれつき、得意な科目。
それは、国語だけ、です。

これはもう、どうしてなのかはわかりませんが。
読んでるうちに、どこが問題になるか見えてくる。
だから、国語の勉強をしたという記憶が、実はありません。

本来なら、国文科にでも進めば良かったのでしょうが。
好きだったのは、歴史だった。

ところがね。
今、自信を持って教えられるのは。
算数&数学と理科、なんだよね。
そして。
一番、教えにくいのが、国語。

理由は、ひとつ。
理系ならば。
子供が、どこがわからないかが、わかるから。

これ。
この稼業に就いてから、目から鱗の真実でした。
得意なものは、教えられない。
だって、どうしてわからないのかが、わからないから。

子供にとっては、理路整然とした説明よりも。
自分が引っかかっている、その1点だけを知りたいもの。
そして、それさえ克服させてあげられれば。
どんどん開花していきます。

大学の、専門的な教授は別として。
それまでの、小中高の教師は。
自分の苦手な科目を教えるほうが、上手なのではないか?
これが。
私がずっと思ってきたコトなのだ。

教師になるシステムを、ちょと工夫すれば。
教え方もがらっと変わって。
子供の苦手を、本当にフォローできるのではないか、と。
文科省に言いたいんだけど。

えへへ。
日本中のすべての子供に対して、愛情があるわけでもなし。
だから、ここで言ってみます。

まにまに先生が。
まにまに塾を読んでくださってる方だけに教える、必殺アドバイス。

お母さんたちよ。
あなたは、あなたの得意な科目よりも。
苦手な科目を、子供に教えるほうが、きっと上手だよ。

ただし。
子供に教える前に、泣きながら。
その科目を、必死で自分が勉強しないと、ダメですが。



でも、これって。
勉強だけじゃなく、全てに共通だと思わないか?

パパちゃんの病気について、最初に説明を受けたとき。
ドクターは「こんなこと常識」状態で、話を進めていたけれど。
大声で言い返したかったもんねー。

あなたにとっては日常でも、私には非日常なんだよ!と。

結局。
言えなかったので、丁寧な先生を求めて、セカンドオピニオンに走ったのでした。
ぷ。


2006年3月19日 (日)

合格祝いの宴。

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えー、皆様。
先日、ヨモギの大学合格をお伝えしましたが。
本日はまず、合格通知のアップをどーんと載せてみました。

ね。
本当に、合格してただよー。
って、誰も疑っていたとは思ってないんだけどな。
ぷすすー。


さて。
昨日は、ヨモギの合格を祝ってのお食事会に。
お呼ばれしてきた、まにまに先生です。

場所は、東急ホテルの2階にある、鉄板焼きのレストラン。
なので、珍しく。
まにまに先生も、大好きなシビラのスーツで。
おされをしていったー。


そして、ヨモギも。
真っ黒だった髪の毛が、茶色に変わっていました。

坊主頭を染めるのかよ!という、まにまに先生のツッコミに。
ヨモギったら。
「ヒデを意識してみました。」と、すっ呆けて答え。
ぷすすな笑いを提供してくれました。

しかも。
合格の後、逆睫毛の手術を受けたらしく。
目が二重になり、おまけに眼鏡デビューもしてたりして。

ああ、こうして。
男子も変身していくのねーと。
感慨深いモノが、ありましたのだ。

でね。
お母様とヨモギと3人での祝宴かと、思いきや。
なんと、お姉ちゃん2人も勢揃い。
美女4人に囲まれて、ヨモギは幸せモノなりね。






こちらは、長女ちゃん。ボインで別嬪なの。





次女ちゃんは、フカキョンを上品にした極上品。





本当は。
2人とも、むちゃくちゃ美人さんなので。
顔を塗りつぶすの、勿体無いんだけど。
しょがないだな。

さらに、こちらも初公開。





ヨモギのお母様なりよー。満面の笑み、でした。





祝われるべきは、ヨモギのハズなのに。
お目にかかるなり。
まにまに先生に、お母様が差し出したのは、こちら。





バラの花束。なぜ、私がもらうのだ?





戸惑いつつも、受け取って。
まにまに先生、大喜び・・・。


の、フリをしました。

もちろん。
私が、花束が嫌いだということは、内緒だじょー。
そんな失敬なこと、言えませーん。


下戸のお母様と長女ちゃん、ですが。
「先生、遠慮なさらず、お酒を召し上がってくださいね。」
と言われ。
まにまに先生は、どうしようかなと悩んだ素振りの裏で。
内心、ガッツポーズ♪

どうやら。
お父様のDNAを受け継いだらしい、大酒飲みの次女ちゃんと。
2人で、赤ワインをいただきましたのだ。


えー。
鉄板焼きは、むちゃくちゃ美味しかったんだけど。
さすがの炎のbloggerも。
こりをパシャパシャ写す度胸は、備わっておらず。

けれど。
ようやく、カメラを出しても違和感の無い。
そんなチャンスが訪れただよ。





ヨモギのデザートのお皿には。祝合格の文字。




おそらく。
大声で騒ぐ、美女4人の話に聞き耳を立てて。
気を利かせてくださったモヨウ。

お姉ちゃんたちが、こりは記念に写さねば、と。
ケータイをそれぞれ、取り出したので。
まにまに先生も便乗して、デジカメを出しましたの。

うひ。
一度、取り出してしまえば、こっちのもの。
さきほどの、美女たちの撮影も。
ついでに、そのとき、行いましたのだ。

画像無しでは、寂しかったので。
やたー!ラッキー!と、心の中で叫んでおりました。
ぷ。


ちなみに、まにまに先生のデザートは。
サフラン風味のアイスクリーム。





って、オレンジ、いやいやー。





デザートは、3種類あったのだ。

ヨモギには、抹茶のムース。
抹茶は、好きだぞー。

お姉ちゃんたちには、小豆のブラマンジェ。
ブラマンジェも、大好きだー。

うう、それなのに。
どして、私のデザートが、果物添えなのだ?

換えてくり。
そう言いたかったけど、言えず仕舞い。
仕方なく、オレンジも頂きましたの。
_| ̄|○

その後、お店から。
オマケのお祝いも、出てきました。





ドライアイスがめっちゃ綺麗だったー。





ただの生チョコ、なんだけど。
おされに飾られていて、お祝い気分満載。

さらに。
お店を出るときには、また別の心遣い。





女性に、バラ一輪のお土産くれただよ。





と、ここでも。
祝ってもらっている本人、ヨモギだけが。
お花をもらえず。
なんだか、ぷすすなりねー。


レストランを出たのが、午後2時で。
その後、ラウンジでティータイム。
またまた2時間ほど、くっちゃべって。
名古屋駅まで、車で送っていただきましたのだ。

実に楽しいひととき、だったんだけど。
これで、10年間、毎週2回。
顔を合わせていたヨモギと、お別れかと思うと。
やっぱ、ちょとだけ寂しかっただよー。

てなことで。
この先、なかなか会えないであろう、ヨモギとも。
記念に、ツーショット撮影をしてきたじょ。






麗しき師弟愛。




はー。
やっぱ、お別れって、切ないなりね。

うしっ。
春になって、東京方面に、旅行の折には。
ヨモギを訪問しようかなー。

そう、クチに出してみたら。
「うん、来て、来てー。」とヨモギ。

そだなー。
元・生徒と飲むお酒は、美味しいし。
彼女チェックも、したいもんねー。

ところが、すかさず。
「まあ、そのときは私もご一緒させていただきます!」とお母様。

いやーん。
お母様、わざわざ東京まで出てこないでー。
お母様がいたら、聞ける話のぷすす度合いが下がっちゃうだよー。

しかも。
グルメなお母様、ですから、東京のご馳走は食べられるだろうけど。
写真、撮れずに終わるに決まってる。
ダメだー。

てなことで。
その節は、お母様には内緒で上京。
そんな決意を固めた、まにまに先生、ですのだ。
ぷ。

2006年3月14日 (火)

サクラサク

えー、皆様。
いろいろと応援や励ましを、いただいておりましたが。
まにまに先生の生徒・ヨモギ
無事に、4月から、大学生になることが決定いたしました。

皆様からの応援のメッセージ。
ちゃんと、ヨモギにコピーして渡してありました。

直筆でご挨拶した、とはいえ。
公の場といえば言える、この場所で、皆様に知られたことで。
「落ちたら恥ずかしいなあ。」と。
ちょとした刺激になったのは、間違いないと思われ。


遡ること、数年前。
第一志望の東海中学の入試では、緊張していたヨモギ。

てか、直前のおじい様の他界で、お母様がオロオロになり。
ハンカチとぱんつを間違えて持たせる有様。
そんなこんなで。
合格には至りませんでしたのだ。

でもね。
このときの、まにまに先生とご両親の希望は。
東海中学ではなく、滝中学の合格。
だから、結果オーライでしたのだ。

文武両道を推奨し、自由な校風の東海中学。
自分で自分を規律できる生徒にならば、向いており。
生徒がオトナなボクなら、東海中学を勧めます。

が。
小さい頃に、喘息で死に掛けたせいか。
お母様は、ヨモギに激甘。
上にお姉ちゃんが2人、いるせいか。
まるで、お母さん3人に、世話を焼かれていたかのような生活。

甘ちゃんで。
お尻を引っ叩かれないと、精進できないヨモギだもの。
がんがんに勉強体制の敷かれている、滝中学のほうが。
向いていると、思っていましたのだ。

そして。
その滝中学で、6年間。
横道にそれたことも、まま、ありましたが。
なんとか、無事に、卒業と相成りました。


まにまに先生とヨモギとの付き合いは。
足掛け10年になりますのだ。
長かったような、そうでもなかったような。

半分母親、そして半分友人。
そんなスタンスで、お笑い満載の10年であり。
パンチと罵声の10年でも、ありました。

怖い先生、だったんだけど。
ホントに、よく、ついてきてくれただよー。


桜の咲く頃には。
ヨモギは、一橋大学1年生、です。

まにまに先生としては。
本人の第一志望に、無事に合格させることができ。
ホッと一安心。


威張りん坊だけど、気の小さいヨモギ。
どうか、変な誘惑に乗らず、まっすぐに。
己の目指す道を、進んでくり。

そして。
行く行くは、エライひとになって。
まにまに先生に、恩恵をもたらしてくり。
願いは、そりだけ、です。
ぷ。


本当に、皆様。
ご声援、ありまとねー!
ヨモギともども、感謝の気持ちをこめて。
ここに、報告させていただきます。

                       2006年3月






P.S.
3月30日に、東京に行ってしまうヨモギ。
合格祝いということで、ヨモギとお母様との3人で。
今週末に、一緒に食事をすることになっています。
そのときには。
ヨモギから皆様へのメッセージを、また預かってまいります。

昼間だけど。
お祝いのお酒を、がんがん頂く所存。
けど、電車で名古屋まで行きますので、どうかご安心を。
ぷ。


2006年1月 6日 (金)

大漆黒!マルコメ!! Part19

えー、皆様。
長らくご愛顧いただきました、マルコメも。
いよいよ、最終回を迎えることとなりました。

足掛け2年にわたる、長期だらだら連載、にもかかわらず。
ずっと読んでくださり、本当にありまとございました。

そりでは。
最後に残ったマルコメ姉のその後について。
どぞ、知ってやってくださいませ。


これはまにまに先生と、その教え子・マルコメとの。
苦闘の日々の物語です。
ココに至るまでの経過は。
Part1Part2Part3Part4Part5Part6Part7Part8Part9Part10
Part11Part12Part13Part14Part15Part16Part17Part18です。
ちなみに、「大漆黒」とは、「失格」の意の最上級ですから。



高校1年の冬、1月下旬。
誰も知らない国・南米のパラグアイへと旅立った、マルコメ姉。
「ちゃんと近況報告、メールするね!」
と、まにまに先生に誓ったにもかかわらず。

留学期間の1年の間。
ただの一度も、そんなメールは来なかった・・・

やっぱしなーっ!
ケモノ道を、通り越し。
富士の樹海並みの部屋に、暮らす女子。
あの面倒臭がりが、連絡なんか寄越すわけ、ないだよなー。

そして。
1年後の1月中旬。
マルコメ姉、とりあえず、無事に帰国。

早速。
本人ではなく、マルコメ母様から電話が入り。
まにまに先生、久々に。
マルコメ邸に向かいました。

なんてったって、マルコメ姉はハイティーンの女子、ですからね。
1年も会わなければ、いろんな変化があるお年頃。
しかも、マルコメ姉が過ごした場所は、ラテンの国♪
こりは、いろいろ、チェックをせねばー!

ところが、現れたマルコメ姉は。
留学前と、特になんら変わるところも無く。
相変わらず。
私の到着後に母様に起こされる、そんな有様で。
昼寝から覚醒できずに、だら〜っとした様子。

「ああ、先生か。来てたんだー。」

来てたんだよ!
てか、おまいに会うために、来てやったのではないか・・・
それなのに。
なんだよー、その可愛げの無い出迎えはーっ!

「えへへ。で、先生は元気だった?」

ええ、まあ、私は元気ですけれど。
おまいも元気そうでねか。
で。
パラグアイでは勉強はどーだったんだ?
ちゃんとスペイン語、話せるようになったのか?

「んー、まあ、日常会話くらいはねー。
勉強も、なんとか単位はもらえたみたい。」

ふーん、そか。
じゃ、無事に来年度は高校3年生になれるのだな?

このように。
1年ぶりの先生と生徒の会話を、交わしたわけですが。
まにまに先生の本音は、といえば。
当然、最後に贈った餞別の行方♪

けれど。
そこはそれ、お母様の前じゃ、なあ。
てなことで、まずはお勉強の調子など。
タテマエで攻めてみましたのだ。

ま、ご挨拶はこんなもんでいいだろう。
いざ、本音をお聞きしようではないか!
そう考えた、まにまに先生。
マルコメ姉を夕飯に誘うお許しを、お母様にいただき。
とっとと外に、連れ出しました。

向かった先は、おされなスペイン居酒屋。
まずはビールで、乾杯し。
マルコメ姉が持ってきた、膨大な写真の束をめくりつつ。
美味しく、腹ごしらえ♪

さて。
お腹も満足したことですし、ね。
そろそろ、今日のテーマにいきましょか?

「な、何?」

くーっ。
今更、とぼけるでない!
アレだ、アレはどーなった?

「アレって、何だよー!」

お餞別に決まってるではないかっ。
やっぱ、ひと箱じゃ足りなかったか?

「そんなの、使ってないってばっ!」

げー。
使わないで、やっちゃったのかっ?!
おまい、そりは危険が危ないからダメだと。
あんなに、何度もゆったぢゃないかー!

「だから、やってないってばー!」


・・・・。


・・・・へ?

1年間、ラテンの国に住んでいて。
何もしなかった、とーーーーーっ?

「や、何もしなかったわけじゃないけどさ・・・」

ほれみろっ。
やってるんではないかっ!
そうじゃなきゃ、おかしいもんなー。
てか、現地の男子とはお付き合いとかあったのか?

「うん。これこれ、この子!カッコ良くない?」

マルコメ姉に見せられた、写真には。
髪は黒く、肌がちょと浅黒い。
そして、目鼻立ちの整った・・・というよりは。
むしろ、クドイ顔の男子が、おりまして。

そかー。
日本じゃ彼氏も作らなかったのに。
やっぱ、ガイジンさんには、なびいちゃっただなー。
うひ。
で、このボクと、どんなデートを?

「パラグアイって、金土日と3日間、学校がお休みなんだよね。
だから木曜の夜は、朝までコースで、ディスコ、かなあ。」

でぃ、でぃすこ?
クラブじゃなくて、ディスコ?
そこは、おされ、なのか?

「だってさあ、そんな派手な国じゃないし。
お酒飲んで、音楽に合わせて踊るくらいしか、遊ぶトコ無いんだもん。」

なるほどー。
お酒飲んで、そいつに送ってもらってたのだなー。
けどいつも、朝までディスコ、でもあるまい?
お?

「んー。ま、ドライブ、とか。」

うひょひょー。
車の中で、朝までご一緒〜?
何も無かった、なんて、聞かないぞ!
さあ、ゆえ!
ゆうのだっ!

「まあ、ちゅうくらいは・・・。」

おぉぉぉぉっ!
初ちゅー、しちゃったかー。
感想は、どうでした?

「一晩中、ちゅうしてたら、唇がタラコになったよー。」

ぶははっ。
腫れあがるまで、ちゅうするなよー。
てか。
やっぱ、そゆこと、してたんでねかー。

「でも、ちゅうしかしてないもんっ。」

え、まぢ?
一晩中、ちゅうだけ?
おまいは良くても、相手は我慢できたのかっ?

「だって。勿体無いじゃん。」



まにまに先生の見解、ですが。
ティーンの男子が、ちゅうだけで。
止まれるイキモノだとは、とても思えません。
しかも、ラテンの男子に一晩中、ちゅうだけ、って。
ある意味、ヘビの生殺し♪

もしも。
それが、できたのであれば。
ある意味、こやつはスゴイと思ったわけで。

そして、逆に。
マルコメ姉が、あちらで経験してきても。
予防さえ、ちゃんとしてれば、それはそれでよし。
まにまに先生は、そう、考えていたわけですが。

この。
マルコメ姉の、「勿体無いじゃん」という言葉は。
なんとなく。
ほこっとした気分に、させてくれましたのだ。

自分の体を大事にすることが。
かなり、おざなりになってる、この時代に。
勿体無いからと、最後まで至らずに帰国したマルコメ姉。

自分のことを、大事にしているこの子なら。
きっと、将来のことも、しっかり考えるだろうなあ。
ああ、やっぱ。
留学に行かせたこと、間違ってなかったのだなー!

そんな感じで。
まにまに先生、ホッとしただよー。

春からは、高校3年生になるけれど。
文系のマルコメ姉のカリキュラムに、数学は無い。
つまり。
マルコメ姉とのかかわりは、こりでおしまい。

毎週、言葉を交わすこともなくなれば。
アドバイスをする機会も、無くなる。
けれど、こんなに自分を大切にする、女子ならば。
きっと、もう、大丈夫。

ああ。
今、私の目の前にいるのは。
人生のことを、なーんも考えてなかったマルコメ姉じゃなく。
この先も、一歩一歩確実に、歩んでくれる。
そんな、女子♪


この夜は。
マルコメ姉の成長に、喜び。
マルコメ姉を家に送り届けた、その後も。
いい気分、だったのだ。

そして。
半年が過ぎ。



えー。
まにまに先生は。
マルコメ母様からの、久々の。
ヒステリックな電話に、たたき起こされましたの。

「せんせぇぇぇぇぇっ。マルコメ姉がーっ。」

今度は、いったい、何事かっ?
既に、手元を離れた生徒、ではあっても。
教え子のことというのは、いつでも気がかりなモノ。

さあ、母様、ゆっくりと落ち着いて!
何がどーしたのか、話してください。

「はい。マルコメ姉が、進学しないと言ってます。」

え?
受験はしないと言ってたけど。
そのまま、エスカレーターで上がれる大学に。
進む予定じゃありませんでしたっけ?

「そうなんですぅ。けど、そこには行きたくないって!
今頃になって、ゆってるんですぅぅぅぅ。」

ふむ、そうですか。
ま、ほかに行きたい大学が見つかったなら。
受験させるのも、いいじゃないですか。
あれで、けっこう。
自分の将来については、大事に考えてる子ですよー。

「でも、受験もしないって、ゆってますぅぅぅぅ。」

あ?
まさか、就職したいとでも?

「そんな、まさかー。バイトすらしたがらない子ですもん。
就職なんて、するわけありませーん。」

ってことは・・・
まさか、目指すは「ぷう」ですかっ?

「わかりません。けど、どうしましょう。」

んー。
受験までは、半年もあるわけですし。
とにかく、しっかり、話し合いをしてくださいね。




まにまに先生としては。
電話での会話だったこともあり、こりが精一杯。

マルコメ姉の人生は。
姉が自分で考え、家族がそれを応援する。
そうするべきだとも、思っており。
なので、アレコレ指図するのは、控えましたのだ。





そして、冬が過ぎ。
春に、「ぷう」になったマルコメ姉と、一度だけ。
電話で話をしたわけ、ですが。

「私さあ、イギリスに留学したいんだよねー。」

おまい・・・
もう、1年も留学したではないか!
それに、留学するにしても。
とりあえず、日本で大学に入っておいても良かったんじゃないのか?

「日本の大学なんて、行きたくないもん。」

けど、スペイン語が話せても、イギリスの大学は入れないぞ。

「だいじょぶ。行けばなんとかなるって♪」

マルコメ姉は。
1年経っても、あいかわらず。
向こう見ずな計画性の無い人間、しておりました。

そして、その翌年のお正月。
毎年いただく、マルコメ母様からの年賀状には。
こんな言葉が、添えられており。

「先生、お元気ですか。マルコメ姉は、イギリスです。
とりあえず、語学学校に入りました。」

あいやー。
やっぱ、言い出したら引かない、マルコメ姉に。
父様も母様も、諦めざるを得なかったか。

さらに、その翌年のお正月。
今度は、このような年賀状が、まにまに先生の元に届けられ。

「マルコメ姉は、まだイギリスです。
今度は、カメラマンになる勉強をすると言い出しました。」


そして、現在。
マルコメ姉は、カメラマンになることも、なく。
日本に既に、帰国しておりますの。
相変わらず、ぷぅであるだけでなく。
意味不明な野望を抱いて、昼寝にいそしんでいるモヨウ。

マルコメ姉よ。
もう、好きなように、進みなさい。
かなり怖い、まにまに先生のアドバイスを、これだけ聞かなかったのは。
あなたが最初で、最後です。

何か、とんでもないコトをやらかしたならば。
また。
ここ、まにまに塾で、紹介してやるのでなー。
だらだらと、励め。
ぷ。




えー、皆様。
こりが、およそ8年間続いた、まにまに先生とマルコメ一家との全て、です。
進学や受験に関係ないエピソードなどは、極力省いて書きました。
ぷすすな小話については、そのうちに、外伝として掲載しようと考えております。

では、これにてひとまず。

「大漆黒!マルコメ!!」     完♪


2005年10月27日 (木)

大漆黒!マルコメ!! Part18

残すところ、あと2回になった、この連載。
前回は、マル優ねえちゃんについて、語りました。
今回、残る2人のどちらをフューチャーすべきか迷った末。
マルコメを先に、選んでみましたの。

なぜ、タイトルにもなっている主役が、最終回ではないのか?

それは。
マルコメが、この物語の「最初の主役」というか、「途中までの主役」というか。
おいしいトコが残っているのは、マルコメ姉の方、ですものねー。
ってことは、やはり。
彼女にトリを務めていただくのがよろしいか、と。

この選択に、異存は無いですわね?
ぷ。


これはまにまに先生と、その教え子・マルコメとの。
苦闘の日々の物語です。
ココに至るまでの経過は。
Part1Part2Part3Part4Part5Part6Part7Part8Part9Part10
Part11Part12Part13Part14Part15Part16Part17です。
ちなみに、「大漆黒」とは、「失格」の意の最上級ですから。




マルコメ3姉弟は、年齢差が2歳ずつ。
すなわち。
マル優ねえちゃんが、大学受験で荒れていた秋。
妹・マルコメ姉は、高校1年であり、1月からの留学を控えた身。

そして、末弟・マルコメは。
一度は逃げた「受験」に、再度トライする中学3年の受験生。
とりあえず、受験せずとも中学生にはなれますが。
高校受験は、後回しにはできません。

手綱をつけても、食いちぎり。
鞍を乗せたら、鞍を投げ返すかのような、暴れ馬。
大漆黒だったマルコメが、果たしてどんなオトナになるのか。

いや。
無事に、高校生になれるのか。

誰もが、彼の将来を不安がり。
その教育係というか、矯正係に任命されたのが、まにまに先生。


地元の公立中学に進んだ、マルコメは。
案の定、勉強はほったらかしで、遊び呆け。
意外にも女子にモテてしまったために、その道をまい進。
どうなってしまうのか、と心配だったのですが。

こやつ。
生意気にも、「オレは頭がいい」と思っており。
自分より、賢くないはずの同級生が。
レベルの高いとされる私立中学にいることが、悔しくなったモヨウ。

私立中学に進んだ、かつての友人たちを見るたびに。
実は、マルコメ。
中学受験を放り出したことを、激しく後悔しておりました。

私立は、中高あわせて6年制、ですからね。
高校受験のためのカリキュラムを組む必要は、なく。
授業は、とことん、前倒し。
数学なんて、中2の3学期には、高校のテキストに入っちゃいます。

一見、大変そう、なんだけど。
受験が6年後にしか訪れない、というのは。
精神的には、かなりの開放感。

しかも、内申書を気にする受験は、高校受験だけ。
中学受験と同様、大学受験も一発勝負。

入試当日の出来だけが、合否を左右するわけで。
推薦狙いでなければ、ある意味、勝手し放題。
マイペースで過ごせる6年間、でもあり。


6年生のマルコメが、一瞬だけ、希望していた私立。
そこには、高校受験枠も、あるにはあるのですが。
めちゃめちゃ、難関に、成り果てており。
下手すると、各公立中学のトップを取っていても入れない。

マルコメにとっては。
あのまま、あと数ヶ月、少しだけ我慢をすれば。
遊び半分の受験勉強でも入れたかもしれない、私立中学。

そこに入っていれば、高校入試は無かったわけで。
さらに、見下している同級生が、高度な授業を受けている。
この現実が、マルコメを動揺させたのなー。

「なあ、先生。オレって損したのか?」

うーん、そりは微妙。
公立に進んだからこそ、比較できたわけだし。

「けど、あと3ヶ月で良かったんだよなあ。」

・・・・・。
おまい、それはあの時、みんながおまいに注意したことじゃないか。
今更、愚痴を言うな〜。

会うたびに。
こんなことを、毎度のようにこぼす、マルコメ。
「はー、損したなあ」が口癖。

ま、こりはこりで、悪くはなくて。
この思いがあったからこそ。
さすがに、高校入試にはそこそこ真剣にならざるを得なかったわけで。

その中で。
ずるがしこい彼が選んだ、進学先は。
もっとも早く、受験を終えることのできる、「推薦枠」の私立高校。


マル優ねえちゃんが、ヤケクソで大学の推薦を取れた頃。
時を同じくして、マルコメも。
こっちは、とても平和に推薦に合格。

マルコメ。
中学入試のときと異なり、自分のできる限りの努力はしたんですの。
通知表も、オール4を超えており。
その成績で、ギリギリ大丈夫、な高校に受かったわけです。

結果としては、悪くない。
というより、公立中学から、ならば、
申し分の無い進学先、でした。

マルコメが合格した、高校は。
私立高校で、併設の大学もあります。
けれど、その高校は、他の大学への受験にチカラを入れており。
付属の大学は、他に進めるアテのない生徒が、向かう場所。

そんな高校の、特進クラスに入れたわけだもの。
御の字、というべきでしょう。

大学受験は、じきに巡ってくるけれど。
部活にしろ、交換留学制度にしろ、その他もろもろイベントの多い高校で。
公立高校よりは、なにかとお膳立てが揃っていましたからね。
なかなか楽しい高校生活が送れそう、でした。

マルコメ父様&母様は。
もちろん!
ホッと、胸を撫で下ろしておいで、でした。

万々歳のマルコメ母様は。
「慰労会」と称して、まにまに先生をワインの宴に招待してくださり。
このモヨウは、弾ける母様がぷすすなので。
後日、「マルコメ外伝」にて、お伝えするとします。


さて、皆様。
オトナ3人が、安堵したこの結果に。
どれほど、マルコメが喜んだと思われます?








「なんか、オレ、バカみたい。」


これが、合格後のマルコメの第一声。
なぜ、こんな言葉になってしまうのか。
そこにあるのは、キツネにつままれたような現実。

彼の進んだ高校には、もちろん中学があり。
その中学は、愛知県の中学受験のレベルで言えば。
第4位。

マルコメが。
もとい、マルコメ父様と母様が目指していた中学は。
第1位もしくは第2位の私立中学で。
マルコメは一時、そこの合格ラインをクリアしていたわけで。

いぢめ騒ぎで、塾をやめた後も。
もしも、だらだらとでも勉強を続けていれば。
第4位の中学には、何の問題も無く受かっていた。
そのことは、まにまに先生も自信を持って断言できますの。

これが。
マルコメに、「オレ、バカみたい」と言わせた現実。

マルコメにしてみれば。
小学6年の頃の努力より、ずっと長く、しっかり耐えた、中学3年だったのに。
遊び半分の頃の結果に、たどり着けなかった、ということ。

当然、なのだ。
中学と高校じゃ、受験人口が違う。
ほんの一部が競い合う、中学入試の方が。
間口が広いに、決まっている。

かつて。
それを口が酸っぱくなるほど、説いたけど。
ま、耳に蓋していたのだなー。
もしくは、言葉の理解は、体の理解とは違うというべきか。
マルコメには、伝わっていなかったんですのね。

けれど。
まにまに先生は、これで良かったと思うのだ。
結果が同じ高校、だとしても。
中学から入っていれば、マルコメは知らないまま、だったわけですもんね。

マルコメは、遠回りしたからこそ、知ることが出来た。
それは、社会の仕組み、であったり。
タイミングによって、全てが狂うことだったり。

いわば。
人生の機微、のようなものに。
マルコメは、かすることが出来たと思いますのだ。

これをこの先、覚えておいてくれたなら。
岐路に立つごとに、真剣にわが身を考えるようになる。
そうなってくれたら、本望♪


しかも・・・
まにまに先生の、「道具」としても。
素晴らしい素材に、なってくれたわけで・・・

この、マルコメの例、を伝えると。
小学生は、ふむふむ。
受験から逃げると損をする、ということを。
抵抗無く、悟ってくれますのだ。

まにまに先生も。
苦労しただけの産物は、手に入った。
ま、そういうことですか。
ぷ。


ちなみに、現在。
マルコメは東京在住の大学生、であります。
もちろん、要領のいい、クソ坊主、ですから。
大学も「推薦」で決定。
ぷすすー。


2005年10月11日 (火)

大漆黒!マルコメ!! Part17

そろそろ。
この「大漆黒!マルコメ!!」も、大団円を迎えつつあります。
予定としては、今回をいれて、3回。

マルコメ家の子供たち、ひとりひとりにスポットをあて。
これまでの続きに加え。
その後から今に至る彼らについて、記したいと思います。

先頭を切って登場するのは、地味なマル優ねえちゃん。
てなことで、今回Part17は、内容も地味♪
ぷ。


これはまにまに先生と、その教え子・マルコメとの。
苦闘の日々の物語です。
ココに至るまでの経過は。
Part1Part2Part3Part4Part5Part6Part7Part8Part9Part10
Part11Part12Part13Part14Part15Part16です。
ちなみに、「大漆黒」とは、「失格」の意の最上級ですから。





時は、秋。
マルコメ姉のパラグアイ留学が、決定し。
翌年1月の、パラグアイ出発に向けて。
マルコメ姉だけが、ウキウキしていたその頃。

マルコメ家では。
事業拡張で忙しい、マルコメ父様と。
高校3年で、受験を控えた、マル優ねえちゃんと。
そして。

「マルコメが来年は中学3年になってしまいますぅぅぅ。」

相変わらず。
末っ子だけに心血を注ぐ、マルコメ母様。
この中の誰かがいつも、唸っておりました。

ある日のこと。
マル優ねえちゃんの、高校での親友の女子が。
一緒に受験勉強しよう、と、マルコメ家にご宿泊。

その日はちょうど、マルコメ姉との勉強の日、だったため。
まにまに先生。
その親友と顔を合わせたんですけど。

いやー、べっくり!
偶然、というものは、あるんですねー。

マル優ねえちゃんの、連れてきた親友さん。
なんとっ。
彼女は、まにまに先生が、塾を開いていたときの生徒。
アユちゃん、でしたのだ。

しかも。
そのときの塾の生徒とは。
今でも毎年、春と夏に、欠かさず同窓会をしている生徒たちで。
彼女とも、その年の夏休みにご飯を食べ。
カラオケ三昧したばかり。

意外なところで、元・生徒に再会しちゃいましたから。
こりは、盛り上がってしまう、というわけで。
こっちが仕事のハズのマルコメ姉を、放り出し。
マル優ねえちゃんとアユちゃんと共に、急遽、彼女たちの進学相談会を開催。

アユちゃんの志望は、関西圏、でした。
彼女は、ずば抜けた頭脳の持ち主ではありませんでしたが。
昔から、負けず嫌いの努力家。
まあ、なんとか希望は叶いそうな感じ。

かたや、マル優ねえちゃん。
どうもイマイチ、目が活きてない。
行きたい大学も、自分でもよくわからない有様。

すでに、受験のシーズンまで3ヶ月、だというのに。。
センター試験を受けないにしても。
志望校くらいは決めていないと、ヤバイにも関わらず。
マル優ねえちゃん、まったくもって、意志が無い。

実は。
中学高校と、優等生を貫いてきたものの。
マル優ねーちゃんは、真面目だけがとりえ。

それは、コツコツできることには強い、ということであり。
試験範囲の決まっている、定期考査では点が取れても。
実力テストは、ダメダメちん。

どうやら、志望校を決められない、のではなく。
受験をすること自体を、怖がってしまっていたモヨウ。

自分の力では、どこを受けても落ちる・・・
いっそ、付属の大学に進んじゃった方がいいのか・・・
マル優ねえちゃんたら、延々と、イジイジ&ウジウジ。

ホントはねー。
んなコトゆってる間に、英単語の100個でも暗記しろ!
そう言ってやりたかったんだけど。

打たれても打たれても、蚊に刺されたほどにも感じない。
そんな、タフな妹や弟と違って。
打たれたら。
底なし沼に沈みそうな長女、でしたから。
まにまに先生も、結局、強くは言えずじまい。


そして。
日が経つにつれ、マル優ねえちゃんの荒れ方が。
たいそうひどく、なっていき。

隣の部屋の、マルコメ姉が。
「ぶえのす でぃあ〜す♪」
スペイン語の会話本で、挨拶の練習でもしようものなら。

「うるさいっ!」
怒鳴り込んできちゃいます。

たいしてうるさくもしていない、マルコメ姉は。
「ああ?」とケンカを受けて立つ。

取っ組み合いになる寸前。
間に入って、マルコメ母様が、必死に、二人をなだめる。
そんな日々。

おそらく、なんでも良かったんだろうなあ。
マル優ねえちゃん、ストレスのはけ口が欲しかっただけ。
そして、揉め事の最中っていうのは。
勉強することからも、思考することからも、逃げられる。

優等生の長女、とは。
聞き分けのいい、手のかからない子、ではなく。
もしかしたら。
一番、精神的に自律できていない甘えっ子、だったかもしれず。

まにまに先生も。
マル優ねえちゃんの担当で、時間を重ねてきて。
彼女のことが、よく理解できていれば。
もっと、アドバイスなんかもできたんだろうけど。

担当してたのは、妹と弟だけ。
余計なお世話は、進んではすることではありませんでしたから。
見守ることしか、できなかったわけで。

そして、案の定。
マル優ねえちゃん、逃げちゃった。

あ。
こりは、弟がよくした脱走、ではなく。
安易な道に逃げた、という意味。

彼女の通う、私立高校は。
付属の大学もあるけれど、受験が優先される学校で。
デキル生徒は、外部の優秀な大学に進学して欲しい。

そして。
外部受験をしないなら。
付属大学に進んで、お金を落として貰いたい。

そういう学校の特徴として。
あまり、立派な外部推薦システムは、整っておらず。
推薦の指定校は。
受験をしても、そこそこ勉強してれば受かる程度の大学のみ。

そんなトコ、行くことないのに。
そういう推薦を。
マル優ねえちゃんは、選択してしまいましたのだ。

絶対に。
あのとき、なぜ必死にならなかったのか、と。
後々、後悔するだろうに。

けれど。
パラグアイに向けて弾ける、マルコメ姉もいれば。
いよいよ高校受験の跡取り息子、マルコメもいて。

もはや、マルコメ母様、テンパっており。
ひとりでも、進路が決まればそれでいい、と。
マル優ねえちゃんの逃げを、許してしまいまして。

む?

これって、もしや、マルコメと同じなんでねか?
難題に取り組むことから、とっとと逃げ出す。
考えなきゃいけない未来は、とりあえず後回しにする。

ああ。
決して、マル優ねえちゃんだけは、弟妹とは似ていないと。
そう思っていたのに・・・

てなことで。
マル優ねえちゃん、関東のとある大学に進学決定、しちゃいました。
そして・・・。





この数年後。
マルコメ母様から、報告をいただいたのですが。
やはり、盛り上がりに欠ける大学生活に飽きちゃったのか。

もしくは。
妹や弟と同じく、根っこは弾けていたのか。

マル優ねえちゃんたら。
大学を中退して、突如、ドイツに行っちゃったー。

えー。
ドイツになにを求めて行ったのか。
それは、定かでは、ありません。

てか。
またしても、英語圏じゃないし。
ぷ。

2005年9月12日 (月)

大漆黒!マルコメ!! Part16

どーですか、皆さんっ!!
マルコメ掲載の間隔、短くなっているとお思いになりませんかっ?!
うう、がんばってるのだー。
さあ。
忘れずに、まにまにちゃんを褒めて帰ってください♪
ぷ。


これはまにまに先生と、その教え子・マルコメとの。
苦闘の日々の物語です。
ココに至るまでの経過は。
Part1Part2Part3Part4Part5Part6Part7Part8Part9Part10
Part11Part12Part13Part14Part15です。
ちなみに、「大漆黒」とは、「失格」の意の最上級ですから。




マルコメ姉の野望。
それは「将来、役に立つ英語を身につけるため」に。
アメリカやイギリスなどの「英語圏」に留学すること。
だったのですが。

なんとも、まあ。
本人以外、誰も望んでいなかった、マルコメ姉の留学が。
本人も望んでいなかった、留学先に決定。

留学先:パラグアイは。
南アメリカ大陸の、赤道近辺の高地にあります。
すなわち。
バリバリのスペイン語圏♪

こうなると。
ご両親も、参っちゃいまして。

最初から、留学試験に落ちると思っていたとはいえ。
アメリカとかイギリスなら、行かせてやろうか、と。
マルコメ父様が言い出していたりも、したんだよね。

当のマルコメ姉本人も。
「ええっ!パラグアイって、どこにあるのーーーっ?!」
と。
さすがに、合格を果たしたとはいえ。
諸手を挙げて喜ぶ、というわけにはいかなかったモヨウ。

それでも、マルコメ姉には。
再び来年の留学試験に向けて、勉強する気は持てなかったのか。
もしくは。
日本にいるよりは、勉強しなくて済む、というのが。
彼女の野望の根源、だったのか。

「よく考えたらさぁ、私は留学したいだけだもんねー。
スペイン語でもパラグアイでもいいから、行っとくか〜!」

説得力のぞんぞん無い、マルコメ姉の決意を聞かされ。
散々、悩み、皆で話し合った結果。
やはり。
マルコメ姉の意志の強さには、誰も逆らえず。

家族の誰もが、その名前や位置さえ。
まったく把握していなかった国、パラグアイ。
そんな謎に満ちた外国へと。
マルコメ姉。
1月中旬に、旅立つことが決定、してしまいました。


さて。
そうなったからといって。
まにまに先生との勉強が終わったわけ、ではなく。

マルコメ母様の、マルコメ姉に対する希望は。
あくまでも、付属の大学への進学、なので。
そこに受かる程度には。
学内での単位もろもろを、取っていて欲しいわけで。

マルコメ姉も、1年間の休学が明ければ。
否が応でも、パラグアイから帰ってこなくてはいけないわけで。
そのときになって、高校の授業に追いつけるかどうか。
そんな不安も、あり。

なら、今のうちに内申を稼いでおこうと考えたのか。
出発までの半年間は、実に真面目でしたのだ。

といっても、相変わらず。
まにまに先生との授業の半分は。
アイドルやドラマやオシャレの話に、費やされており。
要するに。
残りの1時間半は、ふて腐れずに勉強した、という意味ですが。


刻々と時は過ぎ、1月になり。
いよいよ、来週にはマルコメ姉の出発が迫った頃。
まにまに先生は、マルコメ姉を誘いまして。
一日かけて、デートをいたしました。

振り返ってみれば。
まにまに先生とマルコメ姉とが、過ごした時間は。
短いけれども、濃密な、3年間。
なので。
やはり、旅立ちに向けての餞別は、やらねばなー。

悩んだのだ。
先生として、贈るべき、なのか。
それとも、同じ女子として。
つまり、年齢の離れた友人として、贈るべき、なのか。

一番喜ぶのは、恐らく現金、だろうけど。
役に立つものを贈りたい、という気持ちもあり。
果ては。
そこに行くのに、ぜひ持って行くべき物を贈るべきだと。
まにまに先生の本能が、叫び始め。

行く先が、行く先、だったもんねー。
だって、パラグアイだじょ・・・
原住民はインディオさん、だけど。

16世紀に。
スペイン人のピサロが、インカ帝国を滅ぼして以来。
南米は、ブラジルを除いて、スペインの植民地となり。
支配者層は、純血スペイン人、だっただろうけど。
国民の多くは、スペインと現地の人との混血。

スペイン系、といえば。
もれなく、あんぽんたんなラテンの血
なら、パラグアイの男子とて。
きっと、あんぽんたんに決まっている♪

おお、こりは、危険が危ないーーーーっ!

そこで、まにまに先生。
こり以外には無いでしょう!という餞別を、手に。
むふふな満足感を抱いて、マルコメ姉に会いに行きましたのだ。

餞別を渡すに当たっては。
やはり、シチュエーションが大事♪

まずは。
マルコメ姉と、お芝居を見ました。
ちょうど見たかった、くさなぎくんの舞台があったので。
3時間かけて、そのチケットを取り。

きゃあきゃあと喜ぶ、マルコメ姉を連れて。
劇場の近くで、美味しいケーキをご馳走し。
そして、一緒に、観劇♪

芝居がはねた後は、ちょと、食事とお酒。
そして。
そこでブツを渡すことに、いたしました。

ほら、これ、お餞別なーっ。
そう言って、渡すと。
マルコメ姉は、たいそう喜んで。
「先生、ありがとー!見ていい?」

可愛くリボンをかけた、小さな包みを。
嬉しそうに解いていく、マルコメ姉。

そして。
ニヤリと笑みを浮かべる、まにまに先生。

包みを解き終わったとたん。
マルコメ姉。
真っ赤な顔で、こっちを睨みながら。

「なんだよ、これーーーっ?!」

あら、そんなに嬉しかったか?
「嬉しくないっ! てか、こんなのいらないってば!」

いや。
何事も、後悔先に立たず、だからなー。
そして、いつなんどき。
思わぬことが起こらない、とも、限らない〜。
きっとおまいは、半年後に、先生に感謝するのだ・・・

それにね、お守りだと思えばいいじゃん。
ま。
足りないと思ったら、あとは自分で買って持ってけよー!

「買わないよっ!もうっ!!
こんなの、お母さんにも見せられないじゃん・・・。」

そう、言いますけどね。
実は、事前に、マルコメ母様に。
マルコメ姉への餞別を、何にしようか。
まにまに先生、ちゃーんと相談してあり。

もちろん、主力商品は。
くさなぎくんの舞台のチケット、だったんですが。
オマケとして。
そりを渡そうかと思っていると、話したところ。

「センセーーーーーーっ!是非ーーーーーっ!!」

マルコメ母様より。
このような、歓喜の賛同を頂いておりましたのだ。

「先生っ!私も持たせたかったんですぅ!
でも、親からはどう切り出していいのか、困っていまして。
さ、さすが、まにまに先生ですぅぅぅぅぅっ!」

むほほっ。
こんな母様だから、好き♪

皆様よ。
もう、おわかりですね?
まにまに先生が、マルコメ姉に手渡した、オマケ。
そりは。




おかもとさん♪




だって、しつこいようだけど。
パラグアイはラテンの国、だもーん。
飲酒だって、未成年が堂々としていそうだし。
シエスタっていうお昼寝の習慣も、きっとある。

そしたら、もう。
のんべのマルコメ姉のこと、だから。
昼間から飲みっぱなしになるに、決まってるのだー。

飲めば、なあ。
イケメンに囲まれて。
しかも、軽い軽いラテン系男子に囲まれて・・・

こりは、どう考えても!
ヤバイでしょーが?!
なので、最高のお餞別だと思われ。


さて、マルコメ姉。
南米への出発が、迫る中。
旅行者用の質問ブック、なんかを買い込んで。
にわかスペイン語の勉強も、始めましたが。
きっと、そんなに役には立たないだろうなあ・・・

心配する、マルコメ父様と母様は。
連絡用のノートパソコンも、買い与え。
準備はのろのろと、進んでいたわけ、なんですが。

けれど、このドタバタと時を同じくして。
マルコメ一家では。
マル優ねえちゃんの、大学進学も。
大詰めを迎えていたわけですの。

マル優ねえちゃん、真面目なんですけどねー。
度胸が無いというか、根性が足りないというか。
苦痛を味わわない程度の努力には、積極的なんだけど。
博打が打てない気の弱さは、いかんともしがたく。

てなことで。
次回は、マル優ねーちゃんの泣きを、イッパツ♪
マルコメ姉は、日本にいないからなっ。
ぷ。

2005年9月 1日 (木)

大漆黒!マルコメ!! Part15

えー、皆様。
本日は、防災記念日、であると同時に。
まにまにちゃんの、大切な友人の誕生日、でもあり。
彼女に何を贈ろうか、いろいろ、考えたんですけれど。

とりあえず。
彼女の大好物らしい「マルコメ」で、お茶を濁しておこうか、と♪
ぷ。
でも、暑いのに、がんばって書いたんだから・・・。
やっぱ、まにまにちゃん、いいひとだー♪
むほほっ。



これはまにまに先生と、その教え子・マルコメとの。
苦闘の日々の物語です。
ココに至るまでの経過は。
Part1Part2Part3Part4Part5Part6Part7Part8Part9Part10
Part11Part12Part13Part14です。
ちなみに、「大漆黒」とは、「失格」の意の最上級ですから。



中学生になり、2ヶ月が過ぎたマルコメ。
英単語のテストで、brotherしか書けない、マルコメ。
けれど。
マルコメに宿題を出して、暗記をさせるなどということは。
完全に、無理。

振り返れば、中学受験の勉強の、社会の暗記でも。
横で、まにまに先生に命じられて、20回ずつ書く。
しかも、声に出しながら書く。
これを徹底させたことで、ようやく身についていたわけで。

はっきり言って、暗記は根気。
脳みその出来には関係ないもの、なのだ。
けど、ひとりではやろうとしない者に、宿題を出したって、なあ。
なので。
英単語も同じ方法をとるしか、ありませんでしたのだ。

ま、こりで、マルコメも無事に。
英単語のテストでも、満点を取るようになったので。
暗記には秘策など無い、ということを。
お母様方よ、ここで覚えて、帰ってください。
ぷ。


さて、マルコメ姉、だ。
ある意味。
マルコメ姉は、とーても精神的に自立していたというか。
皆がこうだから、私もそうしなきゃー、という。
周りに迎合してしまう性格では、ぞんぞんなくて。

自分がしたいことが、とにかく最優先。
わがままの権化、ともいえるんだけど。
何がしたいかわからない子供が、多いこの時代において。
ま、逞しいとは、言える訳で。

長女のマル優ねえちゃんが。
その夏、2度目の夏季タイ留学を終えた頃。
マルコメ姉の頭の中には、もう。
留学の二文字しか、浮かばなくなっておりました。

姉に、影響されたのなら。
同じように、夏休みの短期留学を希望すれば、いいものを。
そうじゃなく。
どんどん野望を膨らませていくのが、マルコメ姉。

その頃から。
まにまに先生との授業のたびに。
その相談を、持ちかけられるようになりました。

「ねえ先生、私さあ、留学したいんだよねー。」
んー、どこに行きたいのだ?

「やっぱ、アメリカかなあ。ガイジンの男の人は、かっこいいし優しいし。
日本人の男子なんて、子供だわ、気が利かないわ、話にならないじゃーん。」

って。
おまい、アメリカに何しにいくつもりだ・・・

「あっはっはー。それも嘘じゃないんだけどさ。
本当は私、将来、英語で仕事したいんだよね。
英語を身につけるために、英語圏の国ならどこでもいいんだ。」

ふーん。
ま、そこだけ聞けば、正しい野望のようですが。

で、いつ行きたいわけ?
「今年はもう、締め切りが過ぎちゃったし。来年は申し込もうと思って!」

ほ?
珍しいっ!
面倒くさがりのおまいが、自主的に調べたのかーーーっ?!

「そだよっ!ほら、これ見て見て〜。」
どれだよ?
「えっと、えっと、どこいったー?!」

そう言うなり。
床に這いつくばって、衣類の山をかき分ける、マルコメ姉。
ようやく、見つけ出し。
嬉しそうに、まにまに先生に手渡したんだけど。
そんな大事なものくらい、机の本棚とかに置いとけよ・・・

さて。
書類をじっくり、検分してみると。
その書類は、交換留学生の案内とはいうののの。
海外と日本の中学同士、高校同士の間でのモノではなく。

いわば、日本代表として。
世界十数カ国に、留学したい人の、申込用紙。
日本中から何十人、というわくで。
募集してお世話する機関が、主催するモノ、でした。

へええええ。
こんなの、あったのね〜。

よく見ると。
留学期間は1年間で、滞在形式はホームステイ。
費用は・・・
おいおい、なんやかんやで、200万かよー!

マル優ねーちゃんが、ひと夏にタイで過ごす費用の。
ほぼ10倍にあたると思われ。
さすが、自分のことしか考えてない、マルコメ姉♪

なあ、こんなの、お父さんお母さん、いいって言ったのか?
「さあね、いいんじゃないのぉ?」

いいんじゃないの、って!
けっこうお金、かかるじゃん!

「えーーーーーっ?!
マルコメが無駄にした、受験勉強にかかったお金のこと考えたら。
これくらい、安いもんじゃん!」

ま、まあな・・・

でも1年間って、その間、学校はどーすんのよ?
「んとね、休学扱い、らしいよー。」

はは。
つまり、今通ってる私学にも。
ちゃんと、授業料は納めないといけないわけね・・・

ま、しょせん他人の家の経済問題、ですから。
そりは、そのおうちで解決すればよろしいこと。
そこで。
まにまに先生、そろそろ、真面目に質問することにしました。

あのさあ、これって、行きたい国に行けるわけ?
「それがねー、先生、ひどいんだよー!」

ほほぉ。
何がどう、ひどいのだ?

「希望の国、選べるんだけどね。
その優先権がテストの成績順、なんだよねー。
しかも、募集した人数より応募が多かったら。
行けない人が出るんだよーっ!」

そりを。
ひどいと、いいますか?
めっちゃ普通、なんですが。

あきれ果てつつも。
まにまに先生。
こりは、マルコメ姉に勉強させるチャンスだとも思いまして。

んなコトゆうなら、英語の勉強しなきゃダメじゃん。
まだ来年の試験までに、1年近く、あるんでしょ?!
ほれ、真剣にやれば、間に合うぞー!

と、諭しましたけどねー。
怠け者のマルコメ姉、ですもの。
勉強嫌いのマルコメ姉が、努力なんかするわけもなく。
あっという間に、月日は流れ。

そして。
その、運命の留学試験が、行われたのは。
マルコメ姉が、まにまに先生に野望を打ち明けてから。
約1年3ヵ月後。
マルコメ姉、高校1年の秋のこと。


勉強はしたくないけど、留学はしたい。
優しくかっこいいガイジン男子に、会うために。
マルコメ姉の野望は、確固たるモノ、だったけど。

実際のところ。
大人はだーれも、本気で相手になんか、しちゃいなかったんだよねー。
だって、当たり前!
留学生を決めるテスト、という関門に向けて。
こいつ、何も努力してなかったんだもーん。

なので。
無為な争いは避けたい、マルコメ母様も。
マルコメ姉の野望に対しては。
「はいはい、行けるなら行きなさーい。」と。
お気楽に対応、してましたのだ。

これが。
大人の認識の甘さ、であり。


あっはっはー。
結果というのは。
実に、原因によって左右されるモノ、なのね♪

まにまに先生も。
普段、ありえないような結果に泣くことがありますが。
そゆのもきっと、ちゃんと原因ってあったんだろうな、と。
あまりの結末に。
つい、自分を省みたりしたくなっちゃったりして。

ちなみに、募集人員は、合計325人であり。
そのうち、220人はアメリカに行けるんですけどね。
たいがい、志望者は留学先の第一志望がアメリカ、でして。
それより下の成績の人は、ぷすすな国にチャレンジ、になっちゃいますの。

では、原因のおさらい、です。
1、マルコメ姉は、言い出したら引かない。
2、その姉の、留学への意志は、固かった。
3、留学先は、テストの成績順で優先順位が決まる。
4、マルコメ姉は、努力をしなかった。

うふん。
皆さん、どうなったか、知りたいか?
そりとも、当てっこ、します?
じゃ、結果はPart16でーーーーっ♪







と、ココで終わると。
また、非難轟々になるのは、目に見えてるので。
今回は、ちゃんと、書いておいてやるさー。

えー。
マルコメ姉、本人も。
絶対に落ちるという確信があった、というべきか。

「勉強しなかったしなー、たぶん落ちるからさぁ。
そしたら来年、がんばるぞー。」

本人の気持ちも、もう1年先、だったのに。
なんと。
募集人数ギリギリのラインで、合格を果たしてしまい。

そうなると。
もちろん、アメリカどころか・・・
英語圏は、とっくに、成績上位者に取られているわけで。

えー。
マルコメ姉。
見事、パラグアイに留学決定、しちゃいましたのだ♪
こり、ホントのどんじり合格だと思われ。
ぷすすー。



P.S.
留学までのドタバタは、次回。
Part16で、お伝えいたしますけど。
今回は、文句、無いだろーな?
お?


2005年8月23日 (火)

大漆黒!マルコメ!! Part14

えー、皆様。
マルコメの上には、お姉ちゃんが2人。
まにまに先生がお世話していたのは、次女のお姉ちゃん。
彼女はもう、何度も登場しており、「マルコメ姉」と表記しております。

さて、この度、長女もちょとだけ登場しちゃうことになり。
その名前を募集させていただきましたが。
やっぱ「マル優ねえちゃん」とするのが、一番イメージかと思われ。
よろしくねー♪


これはまにまに先生と、その教え子・マルコメとの。
苦闘の日々の物語です。
ココに至るまでの経過は。
Part1Part2Part3Part4Part5Part6Part7Part8Part9Part10
Part11Part12Part13です。
ちなみに、「大漆黒」とは、「失格」の意の最上級ですから。



その夏。
そう、マルコメが足にあざを作り、涙を流したその夏。
中2のマルコメ姉は、相変わらず、だった。

1週間に1度、まにまに先生が上がりこむ彼女の部屋は。
マルコメ母様によって、ぎりぎり足の踏み場は作られてはいたのだが。
それでも、洋服が散乱し。
ケースと中身が別々になったCDが。
すでに、床と一体化したオブジェのように、置かれていて。

おそらく、この頃に。
マルコメ姉の心の中に。
密かな野望の種は、蒔かれたのだと思うのだ。

その夏。
マル優ねえちゃんは、高校1年生。
どんなに妹がわめき、弟が暴れても。
我関せず、こつこつと勉強していたマル優ねえちゃん。
妹のようにオシャレに費やす金遣いも、荒くなく。
カーキ色のようなTシャツとジーンズで平気な長女。

そんな長女が、その夏、珍しく、両親におねだりをしたわけで。
おねだりの内容は、留学。
といっても、夏休み中の短期留学で。
行く先は、タイのバンコク。

もちろん。
マルコメ父様も母様も、問題なくOKを出されました。
なるほどなー。
普段、わがままを言わないと。
ここぞというときは、すんなり通るモノなのねー。
まにまに先生も、学ばねばならない・・・
ぷ。

タイにいるマル優ねえちゃんからは、元気な声で電話がかかり。
連絡用にと、父様の持たせたPCからも。
毎日、メールが届いてました。
マルコメ母様、特に心配もせず。
1ヵ月後、マル優ねえちゃんは無事に帰国。

長女の、真っ黒に焼けた肌をみて。
マルコメ姉、マジで羨ましそうだった。
おそらく。
留学という甘い響きが、これ以来。
マルコメ姉の「とっておきの逃げ道」になったことを。
どうか、覚えておいてくだされたく。


そして、その冬。
まにまに先生の、マルコメ邸訪問は週に1度に減っており。
マルコメ姉と3時間、過ごすだけ。
元ライバルたちが、受験地獄の最終関門に差し掛かった頃。
反対に、好きなだけ遊びまわれるようになったマルコメとは。
それでも、毎週、顔を合わせてはいたのだけれど。

お遊び三昧のマルコメ。
笑顔全開かと思いきや、こりが意外と。
難しい顔をして「こんにちは」と、挨拶をしてくるのだなー。
そして。
「先生、オレやっぱ、受験しとけば良かったかなあ。」などと。
今更何を言う発言まで、飛び出したけど。
ほほ、後の祭り。

受験がマシに思えるほど。
この頃のマルコメ、つまらない毎日、だったみたいなのだ。
受験というものは、時に。
子供を、予定外の速さで大人に変えるので。
マルコメったら。
以前の遊び相手を己より、子供っぽく感じていたらしい。

そうなると、一緒に遊んでいてもつまらない。
必然的に、満たされない気持ちの向け場を探すわけで。
マルコメの場合。
それは、女子、だった・・・

春になり。
中学生になるやいなや。
「スラムダンク」が大好きだった、マルコメは。
バスケ部に入部、したんだけど。
あの根性無しが、えんえん走り、ドリブルする日々に。
耐えられる、ハズもなく。
あっという間に、幽霊部員に成り果てちゃったー。

もう、そうなってしまうと、更に。
目の向けどころは、女子しか残っておらず。
丸描いてチョン、でも、可愛い顔と言えなくもないので。
しかも、ヒョウキンでアホな男子というのは。
中学生の女子にとっては、なかなかの味わい。

意外にも。
マルコメ、モテましてねー。

私に会うと、親には聞こえない場所で。
近況報告を、してくれるんだけど。
これが、女子の話、ばっかし。

「なあ先生、オレ、今からどこ行くと思う?」
知らんがな。
「えっへっへー。」
ヤラシイ笑い方を、するなよっ!
「えっへっへー。」

うっとうしいので、無視しようとすると。
2階にまで追いかけてきて、私の前に回りこみ。
「オレねー、これからデート♪」

あのなー、そんなコトは、どーでもいいんだよっ。
それよりおまい、ちゃんと勉強、してんのかー?
しないとまた、先生と勉強させられるぞー!

まにまに先生の口から、勉強の言葉が出ると。
うへっという顔をして、そそくさと立ち去るマルコメ。
そして、デートへとお出かけになるわけで。

しかも。
女子との遊び場は、彼女のおうち。
なのに。
相手のお母さんにも、別段、不安がられない。

それは、マルコメの顔の造りの成せるわざ。
赤ちゃんの頃と変わらない、童顔だったので。
まさか、悪さはしないだろうと。
女子のお母さんも、思ってしまうわけで。

女子のお母さんたちよ。
男子を顔で判断しては、いけないのだ。
顔と下半身は、別物、なのだー。
マルコメは・・・してたんだよ・・・。
悪さ、しまくってたんだよーーーーーっ!

会えば必ず、何かしら近況報告を欠かさないマルコメ。
「先生っ、オレ、ちゅうしちゃったぞー!」
だからー。
私に言わんでもよろしい・・・

おそらく。
マルコメは、中学生の頃に、とっとと。
えー。
ご体験、遊ばされたと思われ。

そして、それとは対照的に。
ケバい外見とは裏腹に、男子と縁の無いマルコメ姉。
中3になって、同級生の女子にはちらほらと。
彼氏もできてくるわけで。
けれど、ぞんぞん興味が無さそうな風情。

おそらく、マルコメ姉の場合は。
オクテというより、面倒くさがり。
そして、理想が高かった。
アイドルみたいなのは、その辺には転がってないことを。
早く理解しろよー。

あ。
ついでに、マル優ねえちゃんは、といえば。
純粋に、オクテ、だったらしく。
昨年の夏に出会った、タイの女子たちの写真を壁に貼り。
合コンもせず、ただひたすら。
じきにめぐってくる、その夏の再留学&友人との再会に向けて。
真面目ひとすじ♪

まにまに先生にとって。
しばらくは順風満帆だった、マルコメ邸との関わりが。
またしても、週2回になってしまったのは、6月。
マルコメったら。
徹底的に、英語がダメだったモヨウで。
まにまに先生の元に再依頼、来ちゃいましたなり。

がくーん。


マルコメの英語のできなさ加減は、尋常でなく。
アルファベットから、教え直し。
ええ、6月に。

単語の小テストも、悲惨な有様で。
6月までの、2ヶ月間で。
唯一、答えることの出来た英単語「brother」は。
校舎の窓から見える、ブラザーミシンの看板のおかげ♪


えー。
マルコメに関しましては。
とりあえず。
この先しばらくは、お知らせするような事件も無いので。

次回。
マルコメ姉、主演でお送りいたしたく。

次回ー?!って怒るなよー。
だってね、今回の事情を踏まえておいてくれないと。
次に続かないんだもん。
で、事情だけで長くなっちゃったし。
あははーっ。

rundash

2005年8月19日 (金)

大漆黒!マルコメ!! Part13

えー、皆様。
お盆も終わり、旅に出ていたお方も戻って参りましたので。
謹んで、マルコメ、いかせていただきます!
むふ♪


これはまにまに先生と、その教え子・マルコメとの。
苦闘の日々の物語です。
ココに至るまでの経過は。
Part1Part2Part3Part4Part5Part6Part7Part8Part9Part10
Part11Part12です。
ちなみに、「大漆黒」とは、「失格」の意の最上級ですから。




私立中学受験まで、あと数ヶ月に迫った秋。
成績が上がったことで、塾のほかの6年生に目の敵にされ。
それをきっかけに、塾へ通うことをやめてしまったマルコメ。

中学入試、とは。
当事者である子供と、親と、塾の先生の。
いわゆる、3人4脚でなければ成功は遠い。
塾をやめてしまったマルコメに残された先生は。
まにまに先生だけ。

マルコメ母様&父様、そして、まにまに先生は。
はなっから、真剣。
残る、一番必死にならねばならないマルコメだけが、宙ぶらりん♪

そんなマルコメに、まるで最後通告のごとく。
まにまに先生は、この先どうするかの切断を迫り。
そして。
とうとう、マルコメの口が開いた。

「んー。オレ、高校受験でちゃんとやる。」

だろうなあ。
そう言うと思っていただよ。
いや、本音を言えば。
そう言わせようとしてたかも、しれず。

なにもね。
誰でも彼でも、私立に進めばいい、というモノではないのだ。
こんな時代、ですから。
私立に進めば将来的に楽、だとか。
そういう思いは、確かにありますけどね。

例えば、あなたの娘が女子だとする。
彼女の望みは、地元の有名大学で。
大学に入るための偏差値が、65だったとする。
その大学の付属高校は、生徒の募集はしていない。
もしくは、していても、中学の成績がオール5でないと入れない。
そんな場合。

中学への入試なら、合格をつかみやすかったりするんだなー。
中学入試の科目は、算数・国語・理科・社会。
そして何より、小学生全員が受験するわけではなく。

めちゃくちゃ優秀な子供のうち、ごく一部しか。
中学受験には、参加しないわけだから。
中学合格の偏差値が、62.5くらいだとしても。
実質は、もっともっと、低いわけだ。

お嬢さんは、中学入試をがんばって。
そしたら、6年間は「大学合格のための勉強」ではなく。
彼女を磨く時間に、あてることも可能なわけで。

ねー。
そう聞くと、いいと思わないか?
日本の勉強は、公立に進んでいる限り。
「受験のための勉強」しか、しないと言えるほど、なんだから。

けれど。
マルコメには、楽な道を進ませるより。
もちょっと苦労させたほうが、いいような・・・
まにまに先生、そんな風にも思ったのだ。

生徒によっては。
私立じゃないと、つぶれてしまいそうな子もいるし。
そんなときは、迷わず、無理にでも受験を薦めるけど。

公立に進んだほうが、磨かれると思われる場合は。
まにまに先生は、あっさり、そう告げる。
依頼人の親御さんが、なんだとー!と思ったとしても。
嘘は、つかない。

これは、まにまに先生が、一匹狼だからできるコトで。
どこかの塾にお勤めしていたら。
生徒を減らすような、こんな言葉は、口が裂けても言えないんだけどね。

マルコメの、リタイア宣言を受けて。
マルコメ母様は、騒ぎ立てるかと思ったけれど。
どうやら。
そんなに子供に盲目になってるわけでも、なかったらしく。

「本当ね?本当に、高校入試は真剣にやれるのね?」と。
マルコメを、きっと見据えて、低い声でおっしゃった。
ただ。
これで終われば、カッコ良かったんだけど。

「マルコメ。お母さんは今なら手伝えるけど。高校入試は手伝えないんだよ。
それもちゃんと、わかってるんだね?自分でできるんだね?」

母様・・・
何度も念を押さなくても、いいだよ・・・
てか。
ため息つきつつ、やっぱ諦めきれない気持ちが、だだ滑り。
だけど、ねー。

「うん、おれ、ちゃんとやるっ。」
マルコメに。
憎めない表情で、にかっと笑われて、こう言われたら。

もう。
マルコメ母様も、まにまに先生も。
苦笑い、するしかなく。

そしてこのマルコメの決意を心底、喜んだのは。
いぢわるに、にやっと笑う、マルコメ姉。
もちろん。
自分とまにまに先生との時間が続くことも、喜んではいるんだけど。

マルコメ姉は、弟より2歳上で、中学2年。
小学生からの友人で、高校入試にチャレンジするトモダチも多く。
中学2年の秋、ともなれば。
学校や塾で、受験受験といわれ始める頃であり。
友人たちが、苦しそうなのを、見聞きしているわけで。

それを見て、初めて。
私立中学に進んだ自分が、どんなに楽な中学生活を送れているかを。
きっちり、認識しているわけで。

憎たらしい弟が、茨の道を自ら選んだことを。
ほくそ笑んで、いたわけなりね・・・

さて。
そうと決まれば、マルコメとの勉強はこれまで。
マルコメ姉を見るのは、続行。
実はマルコメ邸、まにまに先生宅から距離にして30kmの地点にあり。
通うのも、楽じゃなかなったので。
空いた時間を、もっと近場の生徒の世話にも、移せることになっちゃって。

むほほっ。
まにまに先生。
めちゃくちゃ、幸せ、だった・・・

いや、この後も、マルコメ姉の世話はあるわけで。
その度に、マルコメ母様の相談相手にもなるんだし。
縁が完全に切れるわけではないんだけど。
さすがに。
体育あり、道徳の時間(って、説教だけどな。)ばかりの日々は。
しんどかったんだもーん♪

では、マルコメとの時間が終わったので、これにて完結。













と、言ったりは、しませんなり。
だって、ね。
実は、これで終わり、ではなかったからなのだ。

まにまに先生、半年後には。
つまり、マルコメが中学生になって2ヵ月後の6月には。
あらためて、マルコメの世話も再開。

だた、それまでの半年間は。
実に、平和なときを過ごさせていただきました。
マルコメ姉は中2なので、数学の内容も簡単だし〜。
第一、彼女の場合、成績アップを託されてはいませんでしたので。

「先生と過ごす、週3時間だけが、マルコメ姉が机に向かっている時間ですから。貴重なんです。」
これ、母様の言葉。
そして。
「いいんです。マルコメ姉は、ギリギリでも付属の大学に進めれば御の字なんですから。」

つまり。
落第防止だけのために、マルコメ母様は。
まにまに先生を、雇っているわけですの。
なんとまあ。
扱いが完全無視に近い、真ん中の娘、とはいえ。
マルコメ姉も、大事にされている、というか。
実に、甘やかされて、いる・・・

そして、このマルコメ姉が。
マルコメ以上の、暴走タイプであったとは!
このとき。
マルコメ母様は、これっぽっちも気がつかず。
あひーーーーーーっ♪


てなことで、皆様っ。
お待たせいたしましたーーーーーっ。

数回にわたる、真剣な。
受験モードの「大漆黒!マルコメ!!」でしたが。
次回から、「大漆黒」の名に恥じない展開を。
お伝えできることに、なっちゃうだよー。

と、ここで終わるのも、なんなので。
予告編じみた、ミニミニ情報をひとつだけ。

マルコメには、姉が2人おりまして。
マルコメ姉、と呼んでいるのは、下の姉。
一番上の姉さんは、さらに2歳上で。
そして、優等生♪

そうですな。
彼女の名前を、つけねばならぬ。

ホントはねー。
この上のお姉ちゃんこそ、マルコメ姉としたかったのだ。
だって、マルコメの「丸描いてチョン♪」な顔は、父様そっくりで。
もうひとり、この長女の顔も・・・
丸描いてチョン♪

しかも、この上のお姉ちゃん。
勉強も努力家だけど、人望も厚く。
小学校でも中学校でも、生徒会長してたりしてっ。
ちなみに、中学は、マルコメ姉と同じ、私立の女子中ですが。
部屋も綺麗に片付いてるし、しっかりモノなのだ。

では、ここで宿題です。
この、丸描いてチョン♪の、長女のニックネーム大募集。
ナイスな名前が寄せられ次第。
「マルコメPart14」を掲載させていただく、ということで。
来週早々にも、アップいたします。
うひ。

そして、対照的に、というかなんというか。
足の踏み場も無い部屋に暮らしている、とはいえ。
真ん中のマルコメ姉、実は美人でねー。
中2のくせに、色っぽい顔してて。
どんな顔、してるかっていうと、だな。
井上晴美に、そっくり、なんだな、こりが・・・

てなことで。
マルコメ姉に激似な表情で写っている、井上晴美を載せて。
今日は、ここまでっ♪


D0vosesx

2005年7月29日 (金)

大漆黒!マルコメ!! Part12

これはまにまに先生と、その教え子・マルコメとの。
苦闘の日々の物語です。
ココに至るまでの経過は。
Part1Part2Part3Part4Part5Part6Part7Part8Part9Part10Part11です。
ちなみに、「大漆黒」とは、「失格」の意の最上級ですから。



マルコメが真剣に、勉強していたのは。
いや。
正しくは、勉強したフリをしていたのは、なんだけど。
約5ヶ月間。

この間で、ヤツの偏差値は15も上がったのだ。
これは、なかなかの好結果。
そして、それを維持しさえすれば。
希望の私立中学もおそらく、合格、と思われる数値。

そう。
問題はその「希望の私立」が、マルコメ本人の希望ではなく。
マルコメ母様の希望であった、というところなんだよなー。

もちろん、母様の暴走というわけではないのだ。
マルコメの2人の姉も、私立中学に進学しているわけで。
父様も、それを希望している。

加えて、マルコメ父様は多角経営をなさっており。
跡継ぎは、マルコメ。
「オレは父さんの後を継いで、金持ちになるんだー。」と。
常々、憎たらしいことを言うからには。
跡継ぎとして、社員の上に立つ身として。
やはり、そこそこの学歴や経験が必要でしょうが?

この場合、父様は学歴よりも、むしろ。
東京で自活し、人にもまれ、社会勉強をして欲しいと。
そう思っておいで、でした。

まにまに先生は。
その家に生まれたからこそ、享受できる利点を、欲するならば。
その家に生まれたことによる、しなくてはならないことも、するべきだと。

遺産相続と、同じこと。
相続するなら、負の遺産もろとも。
しないなら、一切は自由。
そういう思いも、ありましたが。

ま、お家事情はともかくとして。
マルコメに受験の意思があるのか、無いのか。
それが、大事。

一般的に。
小学生が、自らの意志で私立受験を望む確率は。
サッカーのゴールキーパーが、ゴールを決める確率、程度。
親に薦められて、が90%を超え。
塾に通っていたのでなんとなく、が9%以上。
つまり、どこからも何の触発も受けずに、私立受験を望むことは。
滅多に、無いわけで。

母様がこだわる、私立入試に関しては。
昨日、述べさせていただいているので。
まだお読みでない方は、そちらを参照してくだされ。


さて。
マルコメ、だ。

もう、何を鼻先にぶら下げようとも。
食事を貧相にして、根負けさせようとしても。
ねだられても、カードすら買い与えないよう、努めても。
ダメ。
決して、塾には行こうとしない。

マルコメ母様、お手上げ。
そんなときはもちろん、十八番の泣き落とし。

「せ、せんせっ!なんとかしてくださぁぁぁぁぃっ。」
ああ、こりを聞くのは久しぶりだなぁ。

「塾でも、塾長先生に言われちゃいました・・・」
ん、なんと?

「そんなに嫌がってるなら、一度、塾をやめさせますか、って!」
でしょうなあ。

受験まであと数ヶ月に迫る、6年生の初秋。
塾とは。
預かってる生徒の一人でも多くを、合格させ。
合格率をあげて、来年の宣伝にしたいだけ。
たった一人の問題児に、かまっている暇なんか・・・
受験塾に、あるわけないもんね。

そう。
成績の上がってきたマルコメは、塾にはオイシイ材料だけど。
やる気以前に、欠席し続けるマルコメは、もはや悪の要因。
そんな気概を、他の真面目な生徒に伝染させないためにも。
悪いモノは切り捨てる。
塾としては、これ、間違ってないのよね。
塾もれっきとした「商売」なんですから。

てなこといっても。
そんなこと、マルコメ母様には、関係ない。
わが子だけが大事。

仕方なく。
そう、今更逃げ出せなくなっている、まにまに先生ですから。
仕方なく、塾をやめたマルコメの面倒を。
一手に、引き受けることにはしたんだよ。

でもね。
だからといって、毎日来られるわけでも、ない。
この頃の、まにまに先生といえば、スケジュール、まさに分刻み。
移動に30分以上、かけられないほどで。
時間節約のために、自腹で高速に乗って移動してたくらいだもの。

マルコメのために空けた、2日間以外には。
マルコメ姉への3時間が、精一杯。
もちろん、休日は、日曜のみ。
けど、この日曜をマルコメのために割いたりしたら。
あっという間に、体力の限界。
3日は寝込む、準拠弱体質のまにまに先生ですから。

そこで、提案してみました。

ねえ、母様、そしたらお姉ちゃんを無しにしましょうか。
塾に行かずに、週2日では。
きっとマルコメは、勉強時間が不足しますし。
なに、受験が終わるまで、ですし。
半年後には、お姉ちゃんの先生に復帰できますもんねー。

「そ、そうしてくださいますかっ!!せんせっっっ!」

マルコメ母様が。
家中で誰を一番、怖れているかと言えば。
誰の説教もどこ吹く風の、マルコメ姉に決まっている。
自分から、まにまに先生との勉強を薦めた手前。
今になって、やめろとは。
恐ろしくて、言い出す勇気が無かったのだなー。

なので、まにまに先生のこの提案は、母様にとっては渡りに船。
この時点で。
マルコメ姉が、素直にゆうことを聞いていた大人は。
まにまに先生、ただひとり、だったから。
先生からの言葉なら、聞くであろうと。
母様は、そう踏んでいたんだろうけど。

ふふふ・・・
母様は、やはり、甘い。
マルコメ姉は、私の言葉に盲従してたわけではないのだー。
私は、彼女の意見を「ちゃんと聞いていた」だけで。
だから、話し相手として、認めてもらえていただけなのだー。
マルコメ姉は。
納得のいかない提案を、はいはいと受け入れるような。
そんなタマでは、ないのだーーーーっ。

まにまに先生が、それを提案した理由は、ただひとつ。
これ以上、3日以上、お宅には時間を割けないということを。
きっぱり、お伝えするがため〜♪
そう。
後は野となれ山となれ。

てか。
この家で起こることは、すべて常識の域を超えてましたから。
どんなことも、「野となれ山となれ」でしたけど。

案の定。
マルコメ姉は、激怒した。
お。
「走れメロス」の書き出しみたいですけど。
まさにメロス並みに、マルコメ姉は怒り狂いまして。

「なんでっ?なんで私がマルコメの犠牲にならないといけないのっ?!」

マルコメ姉の、この怒りは。
休止を切り出したまにまに先生には、向けられませんでしたの。
内心、ほっ♪

で、どこに向けられたかと言うと。
こりが、意外にも、母様に、でもなく。
好き勝手の許されている弟、マルコメに、でありました。

姉たちも、乗り越えた受験、だからなー。
しかも、母様に逆らわず、それが家訓だとばかりに。
受験の2年間は、真面目に勉強したわけですから。
イヤだイヤだ、が、ほとんど全て通ってしまう弟に。
ずっと、ムカつき続けていたんでしょーな。

さらに、この二人。
マルコメと、マルコメ姉は、元から仲が悪く。
ついに、この件で、取っ組み合いまで始める始末。

マルコメが風呂に入っているときも。
ドアを開け、罵声を浴びせ、水をひっかけるマルコメ姉。
それに対し。
無視すれば、いいものを。
すっぽんぽんで、姉を風呂場に引きずり込むマルコメ。

何も起きない、わけが、ない。

ある日、とうとう。
風呂場のガラスが、ばりーーーーーん♪
破片を浴びたのは、残念ながら。
嫁入り前の、マルコメ姉の脚でして。
おみ足を、数針、縫う羽目になりました。

ガラスの被害は、それだけではなく。
玄関とリビングを隔てる扉にまで、及び。

えー。
受験が終わるまでは、危険だから、ということで。
風呂場も、リビングの入り口も。
ベニヤ板♪
マルコメ邸、かなり立派なお屋敷なんだけど。
なんとも貧乏くさい家に、成り果てましたのだ。

さて。
まにまに先生としては。
ここまで「やめるのはイヤ」と、マルコメ姉に言われたら。
それはやはり、本望というか。
先生冥利に尽きる、わけですし。
実際、マルコメ姉との時間のほうが平和、でもあり。

決断しました。
まにまに先生は、どうするのか、を。

これが、意外に思われるでしょうけれど。
マルコメに、答えを任せたんですの。
このように、言い渡した後で。
じっくり、考えさせました。


なあ、マルコメ。
今から言うことだけは、ちゃんと聞いて考えろよ。
絶対に、逃げないで考えるんだぞ。
今の成績を維持すれば、中学は受かると思う。
けど、維持するのは、これ以上勉強しなくてもいい、ってことじゃない。
他の受験生も、今から追い込み、だから。
手を抜けば、あっという間に合格圏内からは落ちるんだからな。

ただね。
今までがんばって成績が上がったことは、やめても無駄にはならないよ。
知識っていうのは、自分の意思で増やせるし。
持ってて損をする知識なんか、この世には無い。

けど。
今やめたら、中3のときにもう一度、受験をしないといけない。
そっちは、自分でする受験勉強より、学校でのテストや授業態度が響くから。
今回みたいに、追い込みが効くことじゃないし、日々の努力が必要になるの。
たぶん、今よりもっと、しんどい1年になると思う。

それでも、決めるのは、マルコメ、あんただから。
3年後にしっかりやれると思うのなら、そっちを選びなさい。



そう。
もうこれまで、と見限ったわけでもないんだけど。
ぐだぐだと、同じところで、とぐろを巻いてるのは。
まにまに先生の趣味じゃあ、ないのだ。

それに。
せっかくやる気になってるマルコメ姉を、放り出したくはないし。
そんなことしたら、彼女がオトナを信用しなくなってしまうとも思われ。

さらには。
中3の受験も大変だけど、中学入試もこのままじゃ落ちる。
嫌々、上辺だけなぞるような勉強では。
愛知県で一番のレベルの私立中学に入れるほど、甘くは無い。

どっちみち、真面目に取り組むか、放り出すのか。
決断するギリギリの時期に、来ていたわけで。
さて。
これを、マルコメは、とりあえず神妙な顔つきで聞いていて。
そして、返事を返してきた。


なのですが。
えー、紙面の都合上(ぷ)、それはPart13で、というコトで。
むほほっ♪

2005年7月28日 (木)

私立受験は正解か?

皆様へ。
暑い盛りに、ちょと真面目な文章になってしまいます。
ごめんちゃい。
けど、マルコメを愛読してくださってる方々よ。
こりはマルコメ関連、なので、なんとかがんばって読んでいただきたく。
どぞ、よろしく♪



えー。
なかなか続きがアップされない(ぷ。)マルコメの連載の途中ですが。
今日はちょと、趣を変えて。
まにまに先生の見る、日本の教育の現状について。
少しだけ真面目に語ろうか、と思っております。

連載期間も6ヶ月を超え、
「大漆黒!マルコメ!!」は、Part11まで終了。

まにまに先生と。
私立中学受験を目指す、マルコメ一家との関わりを描く中で。
マルコメが勉強を嫌い、脱走したり。
それをとがめる母様が、泣いていたりすると。
なんだか、喝采を浴びているようです。

弾けるマルコメは。
現在の日本が失ってしまった「コドモらしい子供」の象徴、なのでしょうか。
それとも、もしかしたら。
「マルコメ」をお読みの皆さんにとっては。
マルコメは既に、フィクションの主人公、な存在なのかもしれません。

けれど。
「まにまに塾」にお越しくださるお客様の中には。
小学生・中学生の親御さんも、多々おられるハズ。
なので。
Part12を掲載する、直前に。
(いいか、直前、だぞ・・・。やっと。書きましたの。ぷ。)
日本の教育現場の現状について。
少しだけ、私の感じていることを、書きたいと思います。

私が今の仕事についた頃は。
私立受験に対して、何の思い入れもありませんでした。
公立だろうと私立だろうと。
やる気のある先生にめぐり合うのは、時の運。
やる気を出すのは、本人次第。
そう、思っていましたから。

いじめに関する問題も、社会を大きく賑わしていましたが。
いじめなんて、私が幼かった頃から存在していたし。
今ほど注目されていなかっただけ、だと思ってました。

私、まにまに先生は。
学歴を作る仕事をしていながら。
学歴がすべて、だと思ったことは無いのです。

どう生きていくか。
その生き方が自分に合っているか。
精一杯、思い切り、生きているか。
後悔しない生き方、それが大事。
生徒にも、常々、そのように言い聞かせています。

もちろん、私の仕事の性質として、成績は上げないといけないので。
勉強はやり方しだいで楽しめる、ということだけは。
伝えるようにはしていますが。
最終目的が大学入試合格、だなんて。
口が裂けても、言いません。
だって、そんなもの、ただのスタート地点だもの。

ただ。
自分のやりたいことが見つかっていない、のであれば。
つぶしが利く生き方をしておけ、と。
コドモたちには、そう話しています。
私自身、今の仕事に出会えたのは、履歴書があったおかげ。
たまたまですけど、勉強しておいて、損は無かった。

だから、例えば、15歳で宮大工を志したのならば。
大学どころか、高校にさえ、進む必要は無いと思っています。

さて。
私立中学受験に関わるようになって、見えてきたもの。
それは、私立と公立の先生の気構え。
あくまでも、相対的に、です。
公立にだって、意欲に燃える教師は、多々おられるでしょう。

相対的に見て。
公立は、いわば、流れ作業の現場でした。
次々と入学してくる生徒が、問題を起こさずに巣立って行く。
これが大事。
だから、いじめも、見て見ぬフリ。
騒ぎになっていないものを、わざわざ取り上げるのは愚の骨頂。

これに対して、私立は。
成績を競うセールスマンの所属する企業と、ほぼ同じ感覚。
成績によって教師の給料が上がり、待遇も変わる。
私立の先生にとっての成績とは。
担当する生徒の、進学率と進学先。

6年一貫教育の私立中高では。
担任の先生方は持ち上がり式であることが、多く。
これは、つまり。
自分の責任で、6年後の結果を出す仕組み。

要するに。
私立における、このシステムは。
やる気のある先生、上昇志向の人間には、張り切らざるを得ないシステム。

生徒ひとりひとりを、大事にもしてくれる。
だって、持ち駒、ですから。
けれど、持ち駒といえど、6年間も世話をしていれば。
沸いてくる情も、ひとしお。

卒業後もずっと、お付き合いのある生徒、なんてのも。
私立の先生には多く、見受けられ。
現に、私がお世話しているお宅でも。
ずっと、お付き合いが続けられ。
お父様の担任だった先生が、息子の担任もしてらっしゃったり。
その先生は、その一家にとっては。
なんだか、親戚のおっちゃん、のような存在です。

この、先生の出世の仕組み、とでもいうものを知ってから。
私は純粋に、私立志向になりました。
金銭的に許される環境なら、私立がいいと。
友人知人にも公言しています。

いじめに関しても、しかり。
私立は問題になったら、収入に響く。
倒産の危機が、ある。
だから、なるべく小さい芽のうちに、対処しようと心がけている。
そんな様子が見受けられます。

そして。
なにも、私立が勝るのは、勉強面の特典だけじゃない。
スポーツを志す子供にとっては。
中学3年の部活休止は、それこそ時間の無駄。
これはスポーツが芸術になっても、同じこと。

健康のため、とか、情操教育の一環として、ではなく。
将来的な展望において、運動や芸術で食べていくことをを目指すのであれば。
むしろ、私立でなくては叶わないとまで言える。

そして。
一番、大きな理由を、最後に。
勉強はできるけど、運動はダメだとか音楽はダメだとか。
そんなコドモは、私立中学を目指すべきかもしれません。

私立中学の入試は、算数・国語・理科・社会の4科目だけ。
音痴だろうと、運痴だろうと、問題外。
公立中学に進んでしまったら、高校入試は総合判定。
高校入試の試験に、マット運動は無くても。
内申書は、ある。

ということで、皆様。
マルコメの「勉強したくない」という意志を尊重しない母様を。
やーいやーい、といぢめないでくださいね。
マルコメ母様も、子供のために必死、なのだと。
わかってあげてくださいませ。

では。
明日、ようやく、「マルコメ Part12」掲載です。
アップの時間は、未定♪
ぷ。

2005年7月21日 (木)

ちょと、しんどい思いをした、顧客の話。

まにまに先生は、めっちゃ胃腸が丈夫です。
先日の「うんち必勝法♪」でも書きましたけど。
お腹をくだしたことは、ほとんどなく。
しゃーっとなっても、1回こっきり。
トイレにずっと張り付いた経験なんて、無いんですのだ。

まにまに先生は、家庭教師。
お引き受けする生徒によっては、気の重くなる家庭の事情もあり。
そんな年は。
受験が迫ると、イロイロとしんどい思いもいたします。
引き起こされる確率の高い症状は、肩こり・睡眠不足・食欲不振など。

それでも過去に、胃の痛みを感じたのは、たったの1度だけ。
それは。
内科クリニックを開業してるおうちの、長男くんをお世話していたとき。
どしても跡継ぎモンダイに執着しちゃう系なのが。
お医者さんや歯医者さん。

やっぱりね。
せっかくおじいちゃんやお父さんが築いた医院、なのだから。
あとを子供に継がせたい、その気持ちはわかります。

そして。
跡継ぎが欲しい、その理由の中に。
「医療法人」にしている、ということもあるようで。

「医療法人」にすると、税金が安くなるのだな。
税金の額は知らないけど、そうとう違ってくるらしい。
法人は、めっちゃお得。
だから、する。

けれど、実はこり、諸刃の刃で。
いったん「医療法人」にしてしまうと・・・
気軽に、やめま〜す!と言えない仕組みになってるのだ。
いや、やめてもいいんだけどね。
その場合。
廃業と共に全部、没収、なの。

もちろん。
自宅や土地も、法人のモノに登録してある場合、なんだけど。
みんな、そうしちゃってるらしいのな。
だって、固定資産税だって、場所によっては大きな額だし。
法人はそういうモノにかかる税金も、安いから。
やっぱ、目先の利に走るってもんだ。

で、子供が大きくなってきて、跡継ぎが気になり始める。
まずは、私立中学に入れようとする。
しかも理系に強い私立中学、に。
愛知県には、男子なら2校、ありまして。
そこに合格するには、やっぱ受験勉強も頑張らないと無理でして。

言ってみれば。
お家断絶の危機、でもあるからなあ。
その生徒のおうちも、医師である父様より。
むしろ、嫁に来た母様の方が、必死。
脳みその遺伝があるのか無いのか、定かではありませんけど。
嫁の立場では、落ちたら自分のせいだ、とお思いになる傾向はあるらしく。

で。
秋になり、合格ラインに程遠かった長男くんのお世話を。
まにまに先生、依頼されたんですけど。
こりが・・・
ああどうしましょう状態だったんですのだ。

せめて5年生のうちに依頼してくれてれば。
時間をかけて、何とか成績を上げるんだけど。
受験まで、残り4ヶ月、ぢゃあ。
取れる手段は、ただ1つ。

ええ。
泣こうが喚こうが、スパルタ。
これしかありません。

で、スパルタいたしました。
そしたら、また!
その長男くんの、なんとも打たれ弱い性格、というのか。
ちょと大きな声でキツく言うだけで。
顔中、水びたし。
そ、涙と鼻水で、ぐっちょぐちょ。

泣いてる暇があるのは、真剣ぢゃないからだー!と。
泣くたびに、「顔洗って来い!」と追い出して。
時間のロスで、また悩む。
そんな4ヶ月を過ごしていたら。

まにまに先生。
生まれて初めて、胃がキリキリ痛むようになっちゃった。

だってねー、本当に悩ましかったんだもの。
依頼されて落とした生徒が、それまで無かったし。
私だって、なんというか、プライドがかかっていた、みたいな。

別にね。
開業医の息子だから、特別、がんばらなくては、とか。
そんなふうに思っていたわけではないんです。
世話をした生徒はみんな、落としたくない。

けれど、そこのおうちは。
母様が毎度、実に悲壮な顔で、私を出迎えてくれちゃうし。
息子は「叱られたくない病」とでもいうか。
「今日も叱られるだろうなあ悲しいなあオーラ」をまとって。
私の前に座ってくれるし。
どよよ〜ん。

わかるんだけどね。
まにまに先生、叱ると鬼のように怖いから・・・

そうして。
2人の顔を見るだけで、私の胃が悲鳴を上げ始め。
どうにも、耐えられなくなっちゃいましたのだ。

さて。
胃の痛みに耐えかねた、まにまに先生。
大きな病院に、行って参りまして。
できれば一生、経験したくなかったんだけど。
胃カメラの予約も、いたしました。

胃カメラは当日は無理で、2週間後しか予約できなかったので。
その日は、触診とかエコーとか。
で、「おそらく胃潰瘍になりかけてますね」と診断され。
「とりあえず、この薬を2週間飲んでください」と、胃薬を処方され。
飲みました。

ところが、2週間後。
胃カメラを、えっえっとえづきつつ、泣きながら飲み下してみたら。
胃はすでに、つるっつる。
ピンク色で、とーてもキレイ。
どうやら、そうとう軽めの胃潰瘍だったらしく。
胃薬だけで、治っちゃってたのだ。

ちくしょー。
胃カメラ、飲み損だし。
でも、きっとこりも、元々が丈夫な胃腸だったからこそ。

だってね。
本当に半端ぢゃないストレス、だったんだよ。
まにまにちゃんの髪は、今でも黒いんだけど。
数本しか白髪は、無いんだけど。

その頃は、日に日に白髪が増殖してたもん。
今から10年前のこと、なんだぞ。
まだ白髪がだっくだくになる年齢でもなかったんだじょー。
それが。
前頭葉の4分の1くらい、白くなっちゃったのだっ!

ったく。
泣きたいのは、私、だったってば。
途中でお世話のリタイヤも考えたんだけど。
できなくて。
もう、30代になりたてでの総白髪も覚悟しかけたんですのだ。

ところがどっこい!
いやー、べっくり。
ストレス性の白髪は、元を絶てば黒くなるって知ってます?

春になり。
長男くんが、なんとか2校のうち、1校には合格を果たし。
そしたら。
白髪が根元から、黒くなったーーーーっ♪

嬉しかったなり・・・
長男くんの合格よりも、もしかしたら。
白髪が黒く戻っていったことの方が、嬉しかったかもしれず。

てなことで。
途中だけ、1センチくらい、白い・・・そんな変な髪の毛を。
その後数ヶ月、かかえて過ごさせていただきました。

このときばかりは。
毛の生える速度の速い体質が、ちょと、嬉しかったのだー
ぷ。


2005年7月 4日 (月)

まにまに先生・誕生記

私が、まにまに先生の職に就いたのは。
20代後半。
大学卒業後、大手の不動産会社に就職したのですが。
ある日、キレて、退職。

当時既に、結婚の意志は無く、ひとりで食っていく気だったので。
仕事をしない、わけにはいかなくて。
けれどもう、お金をもらうためだけの仕事は、したくなかった。
おそらく、こんな気持ちは、気楽な女子、ならでは。
扶養家族のいない身の、ありがたさ。

とりあえず。
やる気の持てる仕事、を探し。
できれば、私を活かせる仕事を見つけたかった。

そんな中で見つけたのが、塾のアルバイト。
昔から勉強を苦痛とは思わなかったこともあり、気軽な気持ちで応募。
即、採用。

おそらく。
塾の採用基準は、履歴書と声の大きさ。
履歴書はともかく、声のデカさに関しては他人に引けをとりません。
大学時代に培った、腹式呼吸の賜物です。

授業が始まり、子供たちの前に立つ。
味気ない書類ではない、イキモノ相手。
しかも、好奇心満々のコドモたちの目を感じて。
ウキウキしてきたことを覚えています。

なぜか。
子供たちにはモテまして。
授業と関係ないマヌケな話が好評だった、のかもしれません。

あるとき、その塾で、総勢50名のバイトを集めた研修があり。
お題は、「今夜の飲み会のお知らせ」を人前で報告する、というモノ。
黒板に、記載されていたのは。

親睦会のお知らせ
 日時:6月20日、午後六時開始
 場所:居酒屋・養老の滝 電話番号は05○○ー○○ー○○○○
 現地集合、時間厳守
 
これだけ。 
これを自分なりにアレンジして。
そこにいる人たちに、報告する、というのが研修内容。
これのどこが研修なんだろう、と思いつつ。
頭の中で、構想を練る私。

私の前に、教壇に登り、次々に発表していくバイト生たち。
なんとも画一的な、お知らせが続く。
「今日の6時に、養老の滝です。遅刻厳禁です。」
って・・・そのまんま?
中には、棒読みの方もいる。
納得、できない。
だって、つまらなかったんだもの。

私の順番が来たのは、真ん中辺り。
もう既に、誰も人の発表を聞いてない。
そりゃそうだ、みんな同じなら、聞かなくても一緒。
けれど。
負けず嫌いの私は、その他大勢はご免。

教壇に登るなり、手をパンっ!と叩き。
大声で、「はい、注目!」
そして、目の前の特定の誰かを設定して、話しかけるように。

えっとね、今夜の飲み会だけど。
ここに書いてあるからメモとっておいてね。
場所はわかんなかったら、電話番号書いてあるし。
大人なんだから、自分で調べて、行くように!
以上!

気がつけば、全員が私を見つめている。
呆けたような表情の人もいる。
そして、指導担当員が。
今まで、「はい、では次の人。」としか言わなかった指導担当員が。
「皆さん、これが『授業』ですよ。」と、おっしゃった。

私としては、これが模擬授業だとは微塵も思いもせず。
無意識に、私らしさを追及しただけ。
いや。
意識は、ありました。

私は報告するのではなく、注目させたかっただけ。
だから報告事項は、何一つ口にせず。
批難を覚悟で、手を叩いてみた。
心臓は、ばくばく。
けれど、それを褒められて。

もしかしたら、この仕事は天職かもしれないと。
単純なので、思ったわけです。

会社にお勤めの頃は、画一的でないと睨まれる。
自分色をことごとく排除しなければいけない社会は。
精神的に、私を圧迫していました。

そして。
誰しも、楽しかった時代を回顧するのは当然で。
私にとってのそれは、学生時代の演劇サークル。
経験者には、わかると思うんだけど。
舞台の上で、スポットライトを浴びて。
会場の視線を、自分にだけ注がせる瞬間は。
癖になる。

指導担当員に褒められたことが、全てではなく。
もしかしたら、教壇は舞台なのではないか、と思えて。
ぞくぞくしました。

要するに。
私は単なる、目立ちたがり屋。
けれど。
それを活かせる仕事に、出会うことができた。
これはたぶん、幸せなことだと思うのです。

研修が終わったあと。
私ひとり、残るように言われ。
「まにまに先生、正社員になりませんか?」と切り出され。
けど、これは丁重にお断りしました。

まだまだ、慎重に。
私が私らしく生きていける仕事を、決めたい。
その時はまだ、教壇に立つことに可能性を感じるだけ。
決定は、もっと満を持してから。

そして、1年後。
狭い業界、ですから。
別の塾から、声を掛けられ、なんとなく「転機」を感じ。
その新しい塾に、お世話になり。
そこで、このお母様に出会いました。

出会いは、塾の開催した親睦会。
ビアガーデンを貸切で、生徒とその父兄と、飲み食いしながらの。
無礼講の集い。
呑み助のお母様と私は、意気投合。

そしてさらにこの翌年、この塾も退職。
このときのいきさつは、以前に紹介済みです。

誰かの下で働けない、そんな気質の私なら。
自分の下で働くしかない。
なので、独立。
この時代に、呑み助のお母様から連絡が無ければ。
今も。
家庭教師ではなく、どこかの塾にお世話になっていたかもしれません。

呑み助のお母様とは、すでに十数年のお付き合い。
マルコメを紹介してくれたのも、このお母様。
その後。
紹介の紹介、さらそのまた紹介で。
今に至っております。

女子ひとり生きていくのは、気が楽なもの。
いずれ、家庭教師の紹介も途切れる時が来るかもしれない。
そしたら、無職。
でも、そうなったら、原点に帰るだけ。

塾業界は。
人材不足、ですから。
多少、トウがたっていても、声さえでかければ。
雇ってもらえるハズ。
と。
タカをくくって生きている私、なのです。

2005年6月25日 (土)

はじめまして。ヨモギです。

O93vcwwx はじめまして。
ボクの名前は、ヨモギです。
(仮名:飼い犬の名前を取りました)

この髪は、自分で切りました。
お姉ちゃん達が行く美容院に行ってたら、
お母さんに「もったいない」と言われたからです。
おかげで、変な風になってしまい、
先生に「お前はネギ坊主か?」と言われました。

頭の上に乗せているのは「シャア専用ゲルググ」です。
大学に合格したら、記念に先生にあげることになっています。

先生に出会って、もう8年目です。
お母さんの言うことは聞かないけど、先生の言うことは聞いてきました。
5年生のときからそばにいたので、半分お母さんみたいです。

先生のぶろぐを読みたいのに、アドレスを教えてくれません。
大学に合格したら、教えてくれるそうです。
来年の春、無事に合格できたら、コメントをしに来ます。
そのときは「ヨモギ」という名で、コメントします。
「ヨモギ」が現れなかったら、浪人だと思ってください。

あ。
弱気になったら、先生に叱られます。
きっと、来ます。
待っててください。

                  ヨモギ



☆    ☆    ☆    ☆    ☆    ☆    ☆


えー、皆様。

これは。
まにまに先生が、現在お世話している生徒から皆様への。
ご挨拶、でして。
直筆メッセージ、なのだ。


ほら、文末だけ見せとく。 ひぃ〜、汚い字っ♪


ヨモギは現在、大学受験生。
なのに、今日も開口一番。

「先生っ、今夜はブラジル対ドイツ戦だねっ!」

おいおい・・・
確かに今宵、真夜中に。
ドイツで行われているコンフェデレーションズカップの。
ブラジルvsドイツの準決勝が、ありますけど。
おそらく、私も見ますけど。

ヨモギよ、おまいは勉強してくれないか・・・

けれど、ヨモギを。
こんなにスポーツ観戦が大好きな男子、にしてしまったのは。
私かも、しれず。

この8年間。
勉強の合間に、毎回、まにまに先生から。
いろんなスポーツのこと、聞かされ続けてたきたからなー。

さて。
6月だというのに、暑い日が続きます。
受験生にとっては、熱い夏、で。
勝負の夏、でもあり。

ヨモギが。
なんとかして、第一志望の大学に受かるべく。
まにまに先生も必死、なのだ。

そして。
この作文でも、おわかりになるでしょうが。
「小論文」が受験科目にある大学を、ヨモギに受験させることは。
まにまに先生としては、極力避けたいと思う・・・
今日この頃♪

いや、ちょとね。
無給の炎のbloggerだけでは、なく。
ちゃんと「先生」してるってことも、お伝えしたく。
って。
いつも、こんなコトさせて、遊んでるわけではなく。
こりは、おやつの徒然に、ちょと、な。

でもって。
ヨモギに、公の場で気合入れさせようかなー、なんて。
思ったりもして。

どうか、ひとつ。
2人のお姉ちゃんの下で育った、末っ子長男の。
甘ったれが、なんとか合格できるよう。
皆様も心の中で、エールを送ってくださいますよう♪

なむなむ


2005年5月31日 (火)

大漆黒!マルコメ!! Part11

これはまにまに先生と、その教え子・マルコメとの。
苦闘の日々の物語です。
ココに至るまでの経過は。
Part1Part2Part3Part4Part5Part6Part7Part8Part9Part10です。
ちなみに、「大漆黒」とは、「失格」の意の最上級ですから。



まにまに先生。
正直に、言おう。
マルコメが、マルコメであることを。
どうやら、忘れてしまっていた、らしい。

マルコメの定義。
それは、やんちゃ坊主。

マンガのような顔を、しながらも。
くるくるとよく動く、妙に人を惹きつける輝く瞳を持ち。
そこに引き込まれて、つい気を許した者を。
いとも簡単に、裏切るコドモ。

それでも。
マルコメ姉に、まにまに先生を奪われまいとして。
必死に勉強に取り組んだ、数ヶ月間は。
偽りだった、とは思えず。
いや。
本当は、思いたくない、それだけなんだが。

「がんばらない」と、何度も呪文を唱えつつ。
「トイレに行って来る。」と、部屋を出て行ったマルコメ。

1分経過。
ん? おしっこじゃ、なかったのか・・・
3分経過。
あれ・・・うんちが、なかなか出ないのか?
そして。
あっという間に、10分が経過し。

し、しまたー!

まにまに先生。
ようやく、気がついた。
これはもう、脱走・・・

なんだよー。
その遊びはもう、卒業したんじゃなかったのかよー。
まにまに先生、既に。
脱走かどうか、確認の必要がないことくらいは。
昔取った杵柄で、悟っていた。

ん? ということは。
もしかして、完全に、元の木阿弥かーっ?!

たぶん、このときの私は。
マルコメを、預かって以来。
一番、蒼白な顔をしていたと思うのだ。
この仕事をしていて、何がキツイって。
生徒に予想の外の外を、動かれること。

しかも、近頃のマルコメ母様の、ご様子は。
至極、ゴキゲン。
できれば、がっかりさせたくないし。
私の手から、いきなりマルコメが漏れてしまったことを。
がっかりして、欲しくもない。

てな感じで。
まにまに先生の思考回路は、ショート寸前、だったのだが。
とにかく。
思いつくまま、悩んでみた。

母様、息子の脱走に気がついているのか?
いや、マルコメだもんなー。
ヤツはトイレの窓からでも、抜け出すコトが可能な鼠。
10分も経って。
マルコメ母様が、騒いでいない、ということは。
気がついてない、ってコトだな。

はい、次。
マルコメ母様は、悪い人ではないが。
自分の考えに埋没しがちな、お嬢様であり。
波風が立って、初めて慌てるタイプ。
マルコメが、塾で受けていた仕打ちは知らないだろう。
当然だな。
気がついていたら、既に発狂しているハズだもんな。

さて。
現状をどう、報告するか。

まにまに先生が、悩んでいたからといって。
どうやって誤魔化そうかと、考えていたわけではないのだ。
中学受験の鉄則は。
3人4脚を、徹底すること。
脚を結ぶ紐は、互いへの信頼関係、ただひとつ。

つまり、嘘は言えないのね。
どんなに私の立場が、悪くなろうとも。
嘘をつくときは、辞意を示すときのみ。
感じの悪いお宅を、穏便に辞めるためなら。
嘘は、どんどんついちゃうんだけどなっ。

とりあえず、マルコメは目の前にいない。
いないものは、後回し。
今は、どの順序で真実を報告すれば。
どんな言葉を、選べば。
母様になるべくきっちり、状況を理解していただけるか。
まにまに先生の、頭の中には。
それしか、なかった。

階下に降り立ち、リビングに入り。
声を、かける。

母様、ちょっと、よろしいですか?
「まあ、先生、どうかされましたか?」
平和だ。
何も気がついていない、平和な笑顔だ。
きっと。
一瞬のちに、暴風雨が吹き荒れるんだろうなあ。

えと、ですね。
マルコメなんですけど、脱走しちゃいまして。
「え?あれ?いつ、ですか?」

そうですね、15分ほど前、でしょうか。
ですけど、それは今は置いといてくださいますか?
実は、ですね。

さあ、私よ、言うぞっ。
母様が暴風雨圏内に入っても、しゃーないのだ。
うぅ、久々に、心臓バクバクーーーーーっ!
さあさあ、私よ。
ここはイッパツ、気合を入れて。
ストレート勝負だーっ!

えーと、ですね。
マルコメの脚に、相当数の青あざができてたんですけど。
ご存知でした?

「ああ、はい、知ってましたよー。」

な、なんだとー!
のっけから思いっきり、肩透かしかよーーーーっ。

てか。
知ってて、なんで、そんな平和な笑顔?
え?
ズレてるのは、私?
いや、そんなことはないだろーて。
ええ?
ええええええええ?

きょとんとしたまま、突っ立っている私に。
マルコメ母様、さくさくと続けた。
「ほら、同級生のお母様方と、お茶とかしますから。
うちの子が、いぢめられてることも、聞いてますし、ねー。」

ねー、じゃないっ!
そんな大事なコトは、私にちゃんと、言わんかいっっ!

「でも、ちょっと前は、田中君がいぢめられてたらしいですし。
ああいうのは、順番でしょうから、ねぇ。」

田中君は、この際、どーでもいいのだっ!
しかも、順番って・・・

確かに。
子供同士の軽いいぢめを、歯牙にもかけない親はいる。
本当は、軽いいぢめなら。
親は、気づかぬフリで通り過ぎるほうが、得策。
これも、また、真実。

子供には子供なりの、ルールがあり。
プライドも、あって。
自分がいぢめに合っていることを。
もっとも知られたくないのが、自分の親。

ただし。
これは、あくまでも「軽いいぢめ」の場合であり。
親は。
できれば、子供がいぢめに合っている事を。
気がついた上で、ギリギリまで、見て見ぬフリ。
これが、最善の方策。

けれど。
息子がいぢめに合えば騒いで当然の、このマルコメ母様が。
その最善を、実行できていたとは、なあ。

はー。
まにまに先生、まだ未熟ってことか?
ま。
それなら、話は早いわけで。
善後策を、論じ合うこと、1時間。

で。
これがマルコメ母様の主旨、なんだけど。

マルコメはせっかく、成績が上がってきており。
最大の目標、私立中学受験まで、あと半年。
塾も、きちんと行かせつつ。
まにまに先生のおちからも、お借りしたい。

って、おいおい。
それって、完全に、今までどおりなんですが。
脱走してる事実を加味しなくて、よろしいの?

「今日はたまたま、気が乗らなかっただけじゃないですか?ま、あの子も少しは大人になってるでしょうし。」

いや、なってないと思うぞー。

「塾の生徒さんたちも、夏休みだから小学校は休みでしょ。
時間に余裕ができれば、ねえ。
いぢめるとかのはけ口、なくなるんじゃないでしょうかねえ。」

甘いっす。
母様、あなた、蟻にたかられます。

受験生は小学校が唯一の、息抜きなんですのよ。
勉強は聞く必要がないくらい、簡単だし。
競争を意識しないで、友達と遊べますし。
それが。
家と塾、受験オンリーになる夏休み。
ストレス、絶好調、なんですけど・・・

一応。
このように、説明はしましたけれど。
マルコメ母様、意味不明に自信たっぷりで。
今のままで、いいと言う。

泣き喚かれて、すがりつかれれば。
必死で、対応、しますけど。
キッパリ言い放つ親に、異論を挟むことは。
まにまに先生は、いたしませんので。

引いた。
あとは、なるように、なれ。
何が起ころうと、私の責任では無いぞ。

んー。
責任逃れをする気、ではないんだが。
困ったときに、チカラになる以外に。
家族でもない私は、どうすることもできず。

で。
どうなったか、というと。

大人を煙に巻くことにかけては、天下一品のマルコメ。
私とて、手綱を少し、つかめたに過ぎない。
けれど。
さすがのマルコメも、同級生の中では。
どんぐりの一粒。

成績が少し上がり、目立ってしまったどんぐりは。
蹴り飛ばされ、叩き割られ。
木の実をついばむ鳥の襲来に、合わせて。
地面に、打ち捨てられる。

おそらく。
このようにして排除されたというのが、真相だとは思うのだが。
マルコメは、この日以来。
ぱたっと、塾に行くのをやめてしまった。

困ったのは、当然、母様で。
あんれまあ、と、あらためて暴風雨。

オロオロするだけの、マルコメ母様は。
泣いて、脅して、拝み倒し。
なんとか、マルコメの気を換えようと頑張った。

「ねえ、もったいないでしょ、せっかく成績、上がってるんだし。
塾、どうするの? 
合格したら、プレステ、買ってあげるからー。」

デ、デターーーーー!!
いずこも同じ、物欲作戦♪

コレをお読みの、お母様方よ。
この作戦、効き目は一瞬しか無いですからね。
追随しないでくださいねーっ。

さて、マルコメなんだけど。
今回ばかりは、物欲作戦は一瞬も功を奏さず。
頑として。
マルコメは、塾に足を向けなかった。

そして、どうなったか。

それは、もう、おわかり・・・
また、ってことで。
えへ♪

2005年5月 4日 (水)

大漆黒!マルコメ!! Part10

これはまにまに先生と、その教え子・マルコメとの。
苦闘の日々の物語です。
ココに至るまでの経過は。
Part1Part2Part3Part4Part5Part6Part7Part8Part9です。
ちなみに、「大漆黒」とは、「失格」の意の最上級ですから。

今回は特別に、GWに遊びにも行かないあなたのために。
2回分の長さで、お届け♪
暇なときに、心して、読め。
ぷ。



いつもは。
長ズボンに包まれていた、マルコメの足。
夏休みになり。
彼の身につける服装が、外出用ではなくなったことで。
その中に隠し込まれていた、痣が。
私の目に、留まった。

マルコメが。
出会った頃の、彼であれば。
私は、おそらく。
そんな痣など、気にも留めなかったに違いない。

平気でスーパーの商品をを無断拝借するヤツ、なのだ。
屋根の上を猿のように、疾走するヤツ、でもあり。
んなもん、ケンカの一つや二つ。
日常茶飯事。
マルコメはいつも、体のどこかに。
傷を負っているような男子、だったんだからな。

家庭教師、という仕事は。
気を抜くと、あっという間に、太る。
当時。
まにまに先生は、なかなかに売れっ子で。
一日に2軒の家を、訪問していた。

家庭教師先で、必ず出されるもの。
それは、おやつ。
ほとんどが、ケーキと紅茶もしくはコーヒー。
中には、夕食の用意をしてくださる家庭もあり。
これは、実に、辛い。

周知の事実であろうが、私は偏食家。
けれど。
訪れた先で出された食事を残す、という作法は。
私の辞書には、載っておらず。
たとえそれが、青虫のごはんであろうとも。
残さず平らげ、「ごちそうさま」と伝えるのが。
私の常識。

親切なお宅で、夕飯を用意していただくことを。
丁重に、お断りするまでに。
2キロも太ってしまった、という事実も、ある。

マルコメは、食い意地の張った坊主だった。
「せんせっ、先生のケーキ、俺にくれっ。」
私のYesを待たずして、両手にケーキをわしづかみ。
むさぼり食うような、クソ坊主。
それが、マルコメ。

元気が無くなるにつれて。
マルコメの食い意地も、減退の一途を呈し。
彼の、私への問いかけも。
「先生、俺のケーキも、食ってくれる?」に変わっていた。

まにまに先生も、女子ですから。
ケーキ2個は、平気なんですけど。
だからまた、太りかけていたんですけど。
そして。
男子が甘いものに、手を出さなくなることは。
思春期の訪れとともに、よく現れる傾向で。
マルコメもおそらく、そうなのだと思いこんでいて。

背が伸びて、少し肉のそぎ落とされたマルコメの体。
甚平のズボンから伸びるのは。
勉強に明け暮れる日々の成果の、日に焼けてない白い足。

そこに点在する、赤や紫や青の、痣は。
異様だったんだけれど。
それを。
目にするまで、気がついてやれなかったのは。
食欲減退のその裏事情を、把握できなかった、という。
私の注意力散漫、だったのか。

ごめんなー、もっと早く気がついてやれなくて。
という言葉を、飲み込んで。
訥々と、自分の足の痣の由来を語り始めたマルコメに、ただ耳を預ける。
マルコメの語った、内容は。
カフカや阿部公房の書く小説のような、不条理さで。
私を落ち込ませるのに、じゅうぶんだった。

「あのさ、先生。ボク、勉強、ちゃんとしたよなー。」
おお、ちゃんとしてたぞー。
最近は成績も、めっちゃ上がってるやん。
塾でも褒められてるだろー?

「うん、塾の先生は褒めてくれるんだけどさ・・・」
ん?
あの成績じゃ、まだ足りないって誰かに言われたのか?
父ちゃんか?

「じゃなくて、さー。俺、ずっと成績、良くなかったやん。」
そだなー。
最初はひどかったもんなー。
でも今はもう、社会なんかすごく暗記できてるし。
算数も難しいの、解けてるじゃん。

「うん。だからな。俺にあんな成績、取れるわけないってみんながゆうんだ。」
みんな?
みんなって、ああ、塾のトモダチが、か?

「トモダチじゃないよ、あんなの。」
そか、塾のほかの生徒さんたち、だな。
「あいつらさ、俺がカンニングしてるって言うんだ。」

んん?
カンニングなんて、できなるわけないだろー?
模擬試験の範囲なんて、めっちゃ広いんだし。
「でしょ、できないでしょ?でも、あいつらにもわかんない社会の問題が・・・
俺に解けるわけがない、カンニングしたから丸なんだろう、って・・・」

マルコメは、とんでもない悪たれだったけれど。
頭の出来の良くない子供、ではなく。
ちょちょっと暗記するだけでも、かなりの記憶力を発揮していて。
そうなると。
教えるのも楽しくるのが、この稼業。

私は、マルコメに。
受験用のテキストにも載ってない問題を、覚えさせ。
どこまで到達できるのかを、ワクワクしつつ指導していたのだが。
それが。
他の生徒の嫉妬を煽り、ねたみを誘った、というわけか。

私の中に渦巻く、どうしたらいい?という戸惑いを。
押し殺して、ひた隠して。
私は、答えを見つけるチャンスを求めて。
さらに、質問を繰り返した。

で、痣はどして、できたんだ?
「テストをさ、返してもらいに、前に行くじゃん。
そんとき、歩いてると、足を出されてさ。転んだりしてさ。」
うんうん。
それで?

「テストを返されて、俺だけが丸の問題を見つけると、がんがん蹴ってくるんだってば。」
ふーん?
おまいらしくないじゃん、蹴られっぱなしか?
「だって、全員で取り囲まれたら、もう、どーしよーもないってば。」

全員とは、男子だけではない、ということだ。
というよりも。
むしろあの年頃は、女子の方が恐ろしい。
きっと。
生涯、女子の方が恐ろしい・・・

それでも普通は、女子に蹴られたら。
蹴り返すわけにはいかないのが、マトモな男子。
なるほどー。
痣、つけられ放題なわけだ。

まにまに先生の仕事。
それは第一に、受験に合格させること。
勉強をしようともしなかった生徒が、渋々にしろ。
少し積極的になり、成果が表れる。
これは、この仕事の中で得られる、私の喜びでもあるんだが。

マルコメを取り巻くオトナたちの。
誰もが喜ぶはずだった、その時に。
降って湧いたかのような、新しい壁の出現で。
正直、もうカンベンして〜な気分でもあった。

だが。
ある意味、受験とは戦争なのだ。
同じ塾で机を並べ、放課には楽しく談笑していても。
2月が来れば、みなライバルに過ぎず。
一緒に合格しような、という約束も。
ぎりぎりのところで、平常心を保つための、建前で。
本音は。
自分の合格だけが、望み。

イヤな感じ〜!だと、思われるかもしれないけれど。
歪んでいると、言いたいかもしれないけれど。
中学生で高校受験をする場合には。
これも、もっと過酷で陰湿になるんだから。
自我の確立は、本音の確立。

受験をしない小学生は、もっと幼い。
競争は、ひとをオトナにしてしまうもののようで。
プライドや見栄を、隠しながらでは。
とても、競争に勝てないわけで。

だから。
ライバルの合格を、本気で応援するやつは。
自分の合格を、真剣に望んでいない者だけ。
成績が上がれば、上がるほど。
受験当日のケアレスミスを、心の底から恐怖して。
とり付かれたように、さらに、机に向かう。
それが、中学受験生にすら備わっている、真実。

私は私のするべきことを、こなしてきたつもりだったのに。
それが裏目に出た、ということか。
成績が上がったこと事態は、やはり喜ばしいことで。
マルコメもそれをわかっているから。
苦悩を頭の隅に、追いやろうとしていたのであろう。

さて、どうしようか。

必死で頭を働かせつつも、一向にどうすべきかがまとまらず。
とりあえず。
マルコメに、その意志を確認してみた。

「で、どうしたいんだ?」
何を、は訊かない。
とにかく、全てのことをどうしたいのか訊ねて。
一緒にこれからを、模索するしかないのだから。

「俺・・・」
うん。
「俺、もう少し、頑張る。」
頑張れるか?
てか、頑張るって言うのは、頑固に強情を張る、ってことだからな。
先生、頑張れってあんま、言わんだろ?
頑張るのは、良くないぞー。

「そーいえばそだなぁ、先生、しっかりな!ってゆうよなぁ。」
そうだぞ、しっかりはしないとダメだもんなー。
「頑張らないで、しっかりするのか。えへへ、難しいなあ。」

ああ。
ほんの少しだけど、マルコメに。
笑顔が戻ってきたらしい。
どうするべきかは、未だにはっきりしていないながらも。
その笑顔は、一筋の光明に思えた。

「うん、頑張らない頑張らない。」
呪文のように、「頑張らない」を唱えるマルコメ。
笑顔がどんどん、大きくなっていく。
良かったー。

と。
そのときは、マジでそう思ったのだ。
そのときは!!

マルコメを。
甘く見てしまったわけでは、ないのに。
マルコメは。
確かに、苦しんでいたのだから。
けれど。

マルコメは。
くぅぅぅぅ、マルコメはーーーーーっ。

そう。
マルコメは、マルコメ、だったのだ。
HPが限りなく、ゼロに近づいて。
もはや敵に倒される寸前の、マルコメに。
一撃必殺のアイテム「頑張らない」を。
はからずも、与えてしまった、まにまに先生。
ってトコか・・・

くそー。
本当に、この一家は。
どんでん返しの五重塔だ。
私は。
振り回されてばかり。

暗く鬱々とした、Part9とPart10に耐えてくださった方々。
おめでとー。
次回。
再びのマルコメ音頭♪をお届けできるかと、思われ。
これって。
まにまに先生、大ぴーんち!
ってこと、なんだけどなっ。

2005年4月15日 (金)

大漆黒!マルコメ!! Part9

これはまにまに先生と、その教え子・マルコメとの。
苦闘の日々の物語です。
ココに至るまでの経過は。
Part1Part2Part3Part4Part5Part6Part7Part8です。
ちなみに、「大漆黒」とは、「失格」の意の最上級ですから。



およそ2ヶ月。
マルコメ姉と、無駄話だけを繰り広げ。
教科書は、一切。
開きもしなかった、まにまに先生。

それを、承知の上で。
文句ひとつ言わず。
毎回、ケーキを運んでくださった、マルコメ母様。

この。
非常識なオトナの女子、2人の努力の甲斐あって。
マルコメ姉。
SMAPライブとともに、心開きぬ。
姉の好みは、くさなぎくん。
当時にしては珍しく、先見の明あり、か?

マルコメ姉とは、その後も。
休日つぶして、遊びに出かけ。
焼き鳥を食べにも、しょーろんぽーをつまみにも、行った。
姉はもしかしたら。
私より、酒が強いかもしれない・・・

私とドラマの話をするのが、彼女の至福。
それを完全には、奪えない。
けれど、マルコメ姉と絡み始めた頃と比べれば。
受け持ちの、3時間のうち。
2時間は、数学に取り組めるようになり。
まにまに先生、ホッと一息。

さて。
姉がどんどん、明るくなる一方で。
天真爛漫が骨頂だったはずの、マルコメの表情から。
日に日に、笑顔が、消えていく。

ほんのちょっと、前までは。
おやつのケーキを、私の分まで奪って食っていたのに。
「なあ、これ、先生にやる。」と。
私を、太らせ。
休憩時間にも、教科書から。
目を上げない、マルコメ。

塾のテストの成績も。
河合塾の模擬試験の結果さえも。
どんどん、上がって行ってるのに。
マルコメの表情は、逆に能面に近づいていく。

もしや。
勉強するのが、そんなに苦痛なのだろうか。
私の教え方が、彼には合っていないのだろうか、と。
不安が、つのり。

ふいに。
一緒に勉強するのは、まにまに先生とじゃない方がいいか?
と、訊いてみたけれど。
マルコメ、私の言葉を聞き終える間もなく。
ぶんぶん、首を横に振る。

わからない。
さすがの、私にも、わけがわからないっ!
なんでだ、マルコメっ。
先生が、姉と仲良くしたからかっ?

いや・・・
そうじゃないはずだ。
もしも、そうなら。
対抗して暴れるのが、おまいの手段。
いったい。
何が、悲しいのだ・・・

もちろん、まにまに先生。
焦って詰め寄ることは、せず。
会うたびに、マルコメ本人に。
少しずつ、問いただしてみた。

なあ、先生には隠し事はやめようや。
かーちゃんに言いたくないなら、内緒にするから。
さあ、話してみ。

それでも、マルコメ、口を開かない。
なんとも憂いを含んだ笑顔を、浮かべたりして。
うう。
マルコメよ、急にオトナになったのか?
ああ、貝は困るのだ。
暴れてくれたほうが、ナンボか切り込めるんだがなあ。

そして、夏休みになり。
普段は小学校に着ていくような、長ズボンのマルコメが。
まにまに先生を、甚平姿で出迎えた。

なんだとー?!

ちょっと!
ちょっと、おまい、ストーーーップ!
おい。
マルコメ、ちょっと待てーっ。
こらっ。
マルコメ、その足を見せてみろーっ!

はっとした顔で。
足を隠そうとするマルコメと、久々に。
体育の授業。
取っ組み合いをしては、みたものの。
マルコメにかつての気合、無し。

きっと、心の奥では。
マルコメも、その真相を。
誰かに吐き出したかったに、違いなく。
春の頃より。
ほんの少し、でかくなったガタイは。
まにまに先生に、思ったよりも簡単に。
押さえ込まれた。

じっくりと、マルコメの足を見つめたが。
言葉が。
なかなか、出てこなくて・・・。
顔をそむけるマルコメの目に、涙が光るのを確認し。
私も必死の問いかけを、搾り出した。

なあ、マルコメ・・・
この痣は、どーした?
ん?

「学校で、ケンカした・・・」

そっか、でも今、夏休みだもんなあ。
学校、休みじゃなかったっけ?

「・・・・。」

んー、どしたのか教えてくれないか。
痣、1つじゃないもんなあ。
青いのとか、紫のとか、赤いのもあるし。
ケンカ、1回だけじゃないだろう?
てか。
本当は、ケンカ、じゃないよな?

私がそういった、その刹那。

「うぁーーーーっ!」

マルコメ、わぁわぁ泣き出して。
私も泣きたくなったけど、ぐっと堪え。
彼が泣き止むのを、じっと待ち。
更には、語り始めるのを、ひたすら待った。

30分後。
ようやく泣き止んで落ち着いた、マルコメの口から。
痣の由来が、吐き出され。
私は。
こんなことが、あってもいいのかと。
落ち込んだ。

マルコメの痣は。
もちろん、ケンカによるものではなく。
誤解を避けるために。
家庭内暴力でも、もちろん、ないことを。
明記させていただくのだが。

私は。
子供が天使ではない、ということを。
家庭教師になる前の、さまざまな空間で。
イヤと言うほど。
見てきたはず、なのに。

まさか自分が、これだけ精根かたむけた生徒が。
こんなことになるとは・・・。
これっぽっちも、気がつかなかった。
ああ。
ああ、ああ!

申し訳ありません。
ここで、切るのは、ヒドイでしょうが。
続きは、またこの次で。
だってー。
一気に書くの、きつくて泣けてきちゃったんだもん・・・

ごめんね、皆様。
次回、Part10で。
その後については必ず、お伝えいたしますから。

2005年4月 2日 (土)

大漆黒!マルコメ!! Part8

これはまにまに先生と、その教え子・マルコメとの。
苦闘の日々の物語です。
ココに至るまでの経過は。
Part1Part2Part3Part4Part5part6Part7です。
ちなみに、「大漆黒」とは、「失格」の意の最上級ですから。



意外なことに。
マルコメが、真面目に受験勉強に取り組み始め。
成績も、めきめきアップ。
この数ヵ月後。
無事、志望の私立中学に合格!

という結末なら。
この物語も、大団円。
まにまに先生も、幸せだったのだが。
そうは問屋が、おろさなかった。

嬉々として勉強していた、マルコメの表情が。
曇り始めるように、なったのは。
脱走しなくなってから、4ヵ月後のこと。
時は。
残暑厳しい、9月の半ば。

と、ここでとりあえず。
マルコメについては、中断させていただき。
前回、お伝えできなかった、マルコメ姉に。
立ち戻らせて、いただきます。

マルコメ姉。
最初は、むすーーーっと仏頂面。
もちろん、勉強をする気配も、無い。
こいつが女子じゃなく、中学生になっていなければ。
迷わず、張り倒していたんだが。

まにまに先生の、方針として。
人生の分け目である受験期を、のぞいては。
手は、出さない。
そして。
女子は上から支配しても、どうにも動いてはくれないので。
やはり、手は出せない。

まにまに先生、困り果て。
マルコメ母様に、相談した。
あのね、母様。
おねーちゃんの1学期の期末テスト、そろそろなんですが。
今回は、期待しないでいただけます?

「ええもうっ、それは先生の思うとおりで結構ですからっ。どうせ今までもどん底ですし。」
やっぱりな・・・
「いくら先生に見て頂いても、急には成績、上がりませんよねえ。」

ああ!そうじゃなくて。
あのですね、当分、勉強しませんから。
コミュニケーション取れるまで、勉強は無理だと思うんですよね。
それでもいいなら、続けますけど。

マルコメ母様、しばし沈黙。
だよなー。
だって、私に支払うのは、小さいとは決して言えない金額。
さすがに勉強しないと、宣言されて。
びびったかっ?!

ところが、母様。
ごわーっと相好を崩し、私に飛びついてきた。
「はああああっ、先生っ!やっぱり先生はそーゆー方だと思ってましたっ。」

げっ。
何か私、どんどん母様の思うツボ、か?
「もうね、もうね、あの娘と会話の成り立つ者なんて、この家にはいないんですぅぅぅっ。」

そうか。
なのも案じることは、無かったわけか。
どうやら。
私に、任じられたのは。
最初から、マルコメ姉の子守だったらしい。

ん?
あれ?そうだっけ?
考えてみれば、姉の存在など。
私が、マルコメから逃れられぬようにと。
母様がとっさに作った防衛線、だったに過ぎず。
そこで闘ってくれずとも、良かった程度のモノだった。

は!
なんとも、まあ。
マヌケなお人よしの、まにまに先生だこと・・・
自分でも、たまに呆れ返るのだが。
言い出してしまったことは、元には戻るはずもなく。
乗りかかった泥舟。
まずは姉の懐柔に、乗り出すことにしてみた。

その内容。
姉を担当する、3時間ずっと。
くっちゃべる。
延々と、しゃべり続ける。
それだけ。

話題は、テレビドラマにジャニーズに。
お化粧やお洋服から、親に対する不満も含め。
私の過去の恋愛の、ぷすすな話などもして。
女子なら、つい。
耳をそばだててしまう、カテゴリーで。
しかも、私も詳しく語れることを、選んでみた。

すると、案の定。
マルコメ姉、食いついてきたーっ!
ドラマとジャニ男に関しては、どれだけでも語れる私。
「先生さあ、クラスメートの誰よりも、詳しいよねーっ。」

ちょと・・・
褒められたとは思えないレベルの話、なんだけど。
かたくなな姉の、突破口になったなら。
自分の自堕落さを、よしとするか。
ぷ。

うしっ!
ジャニ男が好きなら、ライブに行こうっ!

ほほ。
まにまに先生、そこまでしてしまいますの。
なんちゃって。
大好きなSMAPだもーん。
自分が行きたいから、ついでに連れて行っただけ。

恐縮する母様。
先生のチケット代もお支払いしますと、申し出てくださったが。
いえいえ。
課外授業のお手当ては、無しで結構。
その代わり、とことん私に預けてください、と。
真夜中過ぎの帰宅の許可を、取りつけた。

こうして、ミーハーな女子2人で。
ガンガンにお化粧決めて、派手な衣装を身にまとい。
ナゴヤドームに繰り出して。
アリーナ最前列で。
声が枯れるまで、きゃあきゃあ大騒ぎ。

ライブ終了後。
キムタクにとろけた興奮の、冷めやらぬまま。
その足で。
今度は一緒に、酒場に繰り出した。

姉よ、おまい、飲めるだか?
そう問いかけ、その顔を見れば。
マルコメ姉は、にやにやしてる。
なるほどね。
ま。
こうなったら。
飲め。

未成年に、酒を勧めるまにまに先生。
怖いですかしら?
いやなに、ほんのちょびっとです。
母様にも、事前に許可を得ております。

この日を境に。
マルコメ姉、人懐っこい犬っころに大変身。
数学にも、トライし始めたー!
女子は、いったん信用してくれると。
男子よりも、聞き分けがいい。

マルコメ姉。
マルコメの部屋にいる私の元にまで、問題集を持って。
質問訊きに来るように、なったー。
万々歳〜〜〜〜!

なのだが。
めでたくないのは、マルコメで。
そうこうするうちに、紙面が埋まったので。
この先は、Part9に続かせていただきます。
あしからずっ。

2005年3月27日 (日)

大漆黒!マルコメ!! Part7

これはまにまに先生と、その教え子・マルコメとの。
苦闘の日々の物語です。
ココに至るまでの経過は。
Part1Part2Part3Part4Part5part6です。
ちなみに、「大漆黒」とは、「失格」の意の最上級ですから。


マルコメをひとり、部屋に残し。
マルコメ姉の部屋に向かった、まにまに先生だったが。
姉の部屋は、板の間なのに。
布と紙で、地肌が見えないほどに。
覆われていた・・・

それは。
ケモノミチだけは確保されている、私の部屋が。
素晴らしく片付いて、見えたほど。

机までたどりつけなかった、まにまに先生。
マルコメ姉の部屋のケモノミチ開通に、汗を流し。
1時間後。
すっかり忘れていた、マルコメの存在を思い出したっ。

あのばかちんが、1時間も。
おとなしくしているはずがないっ!
あーあ、もう。
今日も、踏んだり蹴ったりかよーっ。

逃げたであろうと、半ば諦めつつ。
姉の部屋の掃除に、精根使い果たしていたので。
私の耳には、悪魔のささやきも、聞こえてくる。
いっそ。
マルコメが、いなくなってくれてれば。
堂々と、早退できるんじゃないのか?

そんな期待すらしてしまう、パラドックスな気分で。
マルコメの部屋の、ドアを開けると・・・

ひょえ〜!
マルコメ、勉強してるでねか!

疲れ果てていても、やはり私は単純な人間。
マルコメ脱走を期待したのは、掃除婦の私であっったらしく。
勉強机に向かうマルコメを、見た途端に。
生き生きと。
まにまに先生の先生魂、蘇ったーーーーっ!

おお、おまいっ。
ちゃんと問題、解いてたのかー。
エライぞっ、よし、見せてみろっ。

すると、照れくさそうに笑うマルコメが。
「先生、おせーよ。すぐ戻ってくるって言ったくせに、1時間もねーちゃんとこにいたぞー。」

あ、いや、それがさー。
先生、何してたと思う?
掃除だよ、掃除!
なのに、ねーちゃん、寝てたんだぞー。
もう先生、へとへとっ。

「ふふっ。先生、汗かいてるじゃん。」
うん、そうなんだ、もうだっくだく。
「なあ先生、ねーちゃんよりオレの方が、マシじゃねえ?」

こういう低次元の比較には、慣れていないんですけど。
なんとなく、そんな気もしたりして。
しかも、マトモな会話も久しぶり。
マルコメ、おまい、優しい言葉も言えるんだなあ。
なんだか先生、ほのぼのしちゃったじゃないか。

てか、マルコメ、おまい・・・
逃げなかったんだなあ、どしたんだ?
そこで返ってきた、マルコメの言葉も。
予想外の外の、外。

「あ?先生はオレの先生だもん。ねーちゃんに取られたくない。」

この瞬間。
まにまに先生、固まった。
追えば逃げ、逃げれば追われる、男女の仲。
というのは、聞いたことがあるけれど。
まにまに先生としては今まで、マルコメを追っていたわけでもなし。
やつが勝手に、逃げていただけ。

なのに。
独占できなくなったとたんに、私を欲しがるマルコメって・・・
純粋に子供、だったのか?

その日のマルコメ。
初めてお世話をした頃を髣髴とさせる姿勢で、机に向かい。
もしかしたら。
ここ1か月分の、問題を解いたかもしれない。

この後も、姉の部屋とマルコメの部屋を行き交い。
マルコメの先生としての、次元で。
久々に、算数を。
日々の私生活の中でという、次元において。
久々に、掃除を。
繰り返して、終了。

実際。
マルコメの勉強する姿勢が、いつまで続くのか。
まにまに先生、信じてはいなかった。
というより。
これまでの歴史を振り返れば、信じろと言うほうが無理だろう。
なので、次の授業のときも。
なーんも期待せずに、訪問したのだが。

マルコメ姉の部屋は一面、床板になっていたっ!
子供に対してはオロオロだけれど、良識のあるマルコメ母様。
さすがに、私に掃除をさせたことを悔いて。
娘が中学に、行っている間に。
片付けたモヨウ。

まるで。
モロッコのカスバが、平城京の碁盤の目に。
整備されたがごとし。

姉の留守に、勝手に部屋に侵入すると。
母様は、姉にどつきまくられるんだが。
覚悟の上の、決死の行動。
母様、エライっ、よく頑張りましたっ!

そして、この日もマルコメは。
社会の暗記に、必死で取り組み。
私に問題をせがんでは、嬉々として答え、覚え直していた。
なんだか。
一気に奈落の底から、引き上げられ。
かえって落ち着かない、まにまに先生。

いや、よそのお宅では当たり前の風景なんだが。
ここで見せられると、違和感バリバリ。
むー。
だいじょぶかいな?
反動で、もっと悲惨なことが起こるんじゃないかいなーっ?!

このマルコメの変身は、一過性のものではなく。
3ヶ月、続き。
塾のテストで、誰も答えられない難問にも。
丸をもらって、帰ってくるようになり。
喜ぶのは、マルコメ母様。
もちろん、まにまに先生も大満足。

だが。
私の第六感は、やはり当たるらしい。
予知夢のようなものも、見てしまうくらいだからなっ。

次回・・・
「大漆黒!マルコメ!! Part�」を書くことを、考えると。
ああっsweat01

2005年3月17日 (木)

大漆黒!マルコメ!! Part6

これはまにまに先生と、その教え子・マルコメとの。
苦闘の日々の物語です。
ココに至るまでの経過は。
Part1Part2Part3Part4Part5、です。
ちなみに、「大漆黒」とは、「失格」の意の最上級ですから。


まにまに先生。
マルコメを見捨てる決意もむなしく。
マルコメ母様ぷらす父様の勝利で。
結局。
次回のお約束をして、マルコメ邸を後にした。

前回初登場の、マルコメ父様。
実は、やり手の実業家。
大学を卒業後、ひとりで事業を起こし。
今では、多角経営のチェーン店の社長さん。
顔は、マルコメそっくりの漫画ちっくなのに。
押しの強さは、ものすごい。

今まで、マルコメ母様の泣き落としにほだされて。
やめると言い出せなかった、まにまに先生だが。
ある意味、母様はかわいいモノだった。
いざとなれば、泣かせたまま放り出せばいいのだからなっ。
心を鬼にさえすれば、逃げ出せると。
高をくくっていた。

けれど、この母様。
けなげそうに見えて、実は父様を尻に敷いていたりして。
ま、こりは、どこのご家庭でも同じか〜。

とにかく。
母様の命令で、援護射撃にしゃしゃり出てきた父様は。
大きな取引をまとめるがごとき、様相。
要するに。
私以上にしゃべり倒す、ドトウの口撃。
いつもニコニコ笑顔の父様と、挨拶するだけだったので。
まにまに先生、驚きのあまり。
丸め込まれてしまった、というわけです。

いや〜。
人間の顔って、家の中と外じゃ違うのね〜。
漫画ちっくな顔のやり手おやぢ。
イマイチ、ぴーんと来なかったマルコメ父様の表の顔を。
垣間見た瞬間でごわした。

最初の頃に、書きましたけど。
マルコメとのお勉強時間は、週に2日。
1日は5時間で、もう1日は2時間。
ここに、マルコメ姉の指導が加わることになったのだが。
母様は当然のように、こう言った。

「せんせっ。マルコメを見ていただく他に、もう1日増やして姉を見てくださいますよね?」

んなもん、無理じゃ〜〜〜〜。
まにまに先生、予定がぱんぱん。
日曜日だけは、空いてるけど。
それを埋めたら、準虚弱体質の私。
倒れますもん・・・

ねえ、母様。
さっき、お姉ちゃんを見てくれと言ったときに。
マルコメの勉強時間を、減らしてもいいと。
おっしゃいましたよね?
ええ、おっしゃった、私、覚えてますからっ!

「そうでしたっけ?でも先生、マルコメも受験なわけですし。」
ああ、母様。
私が引き続き通うことを、確認して。
いきなり強気なのね、あーた。

でもね、母様、申し訳ないんですけど。
もう空いてる時間が、無いわけでして。
マルコメとお姉ちゃん、5時間を分けるよう、お願いしたいんですけど。

ったく。
なんで私が、お願いするのだ?
無理やりなんだから、そっちが提案してこいよっ。
だいたい、今までだって。
5時間まともにやったこと、なかろーが!

「そうですねえ、あっ、じゃあ、こうしましょう!」

なんだなんだ?
どうしましょう、なんだ?
もうあなたの「こうしましょう」は怖すぎて。
私は耳に、蓋したいんだよ。

「マルコメとマルコメ姉の部屋は、隣どうしですし。」
知ってますが。
「先生に、2つの部屋を行き交ってもらうってことで。ね、そうしましょうねっ。」

おまいっ!
まさかと思うが、2人を同時に見ろと言ってるのか?
あのなあ、私は時給なんだぞ。
それじゃ、マルコメ姉の分は、タダ働きしろってことかーーーーっ?!

と。
口に出して言えるようなら。
こんなことには、なってない。
ああ、そうさっ。
この理不尽な提案も、飲んでしまったさっ。

かくして、3日後。
どーにもこーにもな2人を、同時進行で。
見ることになった、まにまに先生。
だけど心の中では、ふふんっと思ってたのだ。
姉を見ている間に、マルコメは脱走するに決まっている。
おほほ〜。
姉だけを見ればいいってことじゃないか〜、と。

最初に、マルコメに授業をして。
問題を解かせている間に、マルコメ姉の部屋に行く。
戻ってみれば、マルコメの姿なし。
でも、私にはマルコメ姉がいる〜。

もう。
今までのように、捜索したり、母様なだめたり。
無為な時間は、過ごさなくて良くなるってコトだよなっ。
体育の授業も、無くなるんだなっ。
ああ、こっちで正解だったかも〜。
期待を胸に、マルコメ姉の部屋に入ったとたん。

どっひゃーーーーーーっ。

私の部屋以上の、ケモノミチ・・・
これじゃ机のそばまで、歩けないんですけど。
マルコメ姉よ、ちょと片付けてくれないか?

「あ、先生。それ別に踏んでもいいし。てか、踏めば?」

そうじゃなく、「今日からよろしくお願いします。」だろうが。
ああ、もうそれはいいっ。
けど。
制服を踏んだら、しわになって。
明日、みっともないぞ。

「別にー。しわになったら、母さんがアイロンかけるんじゃない?」

あのなあ、勉強は集中力の問題なわけよ。
視界にいろいろ入ると、気が散るし。
片付けようよ、なあ。

「ふーん。片付けたければ、先生がすれば?」

もはや、まにまに先生。
キレてもいい状況、なんだが。
あまりにも狂っているマルコメ姉の言葉に。
カラダが勝手に、動き出してしまったーっ。

自分の部屋すら、片付けないのに。
どーして、生徒の部屋を片付けているのか。
つくづく。
人間の行動の源は、怒りであると悟った瞬間。

洋服をハンガーに吊るし、あるいは折りたたみ。
雑誌を大きさごとに種分けして、積んでいく。
もはや傷だらけであろうCDを、ケースに戻し。
ゴミを、くずかごに。

かたや、マルコメ姉。
椅子にふんぞり返って、微動だにせず。
てか、寝てる・・・
勘弁してくれーーーーーっ。

ふと気付くと、1時間経過。
はうっ。
マルコメの存在、忘れてたっ。
慌てて、マルコメの部屋をのぞいてびっくり!

もう。
マルコメ一家の言動のすべてが。
まにまに先生には、理解できませんの。
どんどんあらぬ方向へズレていく物語。
続きは・・・
また、そのうちに。

2005年2月22日 (火)

大漆黒!マルコメ!! Part5

これはまにまに先生と、その教え子・マルコメとの。
苦闘の日々の物語です。
ココに至るまでの経過は。
Part1Part2Part3Part4、です。



マルコメの大失態を詫びるため。
背中を小さく丸めて、出かけていたマルコメ母様が。
2時間、私をひとりにした挙句。
ようやく、戻っていらっしゃいました。

いよいよ。
まにまに先生、勇気を出して辞意を表明する時が来たっ。
もう、じゅうぶんだ。
時は来たれり、れりられりーっ。

あのね、お母様。
きっと私が、未熟者なんです。
もう、手に負えそうもありませんし。
どうでしょう、ココはひとつ。
マルコメがやる気になったら、戻らせていただく、と。
そういうことに、しませんか?

なるべく、相手を傷つけないように。
そーっと優しく、切り出したのに。

「はうぅぅぅっ。先生!私を見捨てるんですかっ?!」
・・・・・。
こりが、すでにおかしいのだが。
見捨てるというなら、「マルコメを」ではなかろうか?
なぜ「大人のお母様」を見捨てる事に、なるのであろう。

だけど、なあ。
恒例の、涙でぐちょぐちょの顔の母様を、前にして。
言ってることがおかしいぞ、とは。
さすがに口には出せない、まにまに先生。
はあ、とか。
ええ、とか。
相槌だけで、彷徨っていたら。
話が変な方向に・・・向い始めたっ。

急に何かに閃いたかのように、明るい顔で。
「じゃあ、先生。こうしましょうっ」
マルコメ母様、提案してきた。

何をだっ?
あなたは、何を思いついたというのだっ?
その、嬉しそうな顔は、何なんだ・・・
ワンオクターブ高くなった声は、どうしてだーっ?

「せんせっ。マルコメは今まで通り、お世話になるとして。」
おい・・・。
私の辞意は、耳に入っていないのか?

「逃げちゃったら、もう仕方ないってことで。」
だから、ズレてます。
体育の授業も、待ちぼうけも。
わけわかんない全てから、さよーならしたいんです。

ってか。
受験までもう、1年を切ってるのに。
逃げたら諦めるって、どういうこった?
受験勉強を教えるのが、まにまに先生の仕事なんだが。
そんなんじゃ、完全にドブ銭でしょーが!
マルコメ母様、あなたの目的が。
私には、さっぱりちんぷんかんぷんですだよ・・・。

そして、とうとう。
意味不明の提案が、母様の口から飛び出したっ。

「どうでしょう。マルコメの姉の勉強を、一緒にみていただくというのは?」

じょ、じょ、じょ、冗談じゃないぞーーーーーっ!
言っちゃなんだが、このマルコメ姉。
私に会っても、笑顔ひとつなく。
ようやく口を開いたと思ったら。
挨拶抜きで、タメ口で・・・
まにまに先生が、いちばん苦手な女子じゃないかー!

「あの子もね、私立中学に入ったはいいけど。もう全然、勉強しないんですよ。」
ええ、知ってます。
「部屋も片付けませんしね。朝なんか、眠いと学校、さぼっちゃいますもんね。」

部屋が片付かない事は・・・
私は、同類なので。
責める言葉が、ありませんけど。
お姉ちゃん、学校行かないで、何してるんですか?
「ええ、夜まで寝てます。」

なあ、マルコメ母様。
どうしてそんな非常事態を。
さも日常の、ありきたりの出来事のように。
平然と、笑顔で語れるんでしょうか・・・
そして、そこまで。
ひどい生態だとは思わなかったぞっ、マルコメ姉!
心の中では、こう思っているのに。

まあ、お母様。
それはご心痛でいらっしゃいますね。
お姉ちゃんも、可愛い顔してらっしゃるのに。
学校をサボルのは、困った問題ですねー。

まにまに先生の。
ばか。
どーして、同調してしまうのだ。
どーして、聞く耳持たずを貫けないのだ。
どーして、慰めを込めた優しげな表情で。
母様を見つめてしまうのだーーーーーっ!

「そうでしょう、そうなんですよ、先生っ」
ああ、ヤバイ。
「これはもう、先生のお力におすがりしたいと。ずっと以前から、主人とも相談してたんですよね。」

驚きました。
悪魔の操るタイミング、というものが。
この世には、存在するらしい。

それでも、なんとか逃げ道を模索していた私の耳に。
ピンポーン♪
玄関にお客さんか?と、思いきや。
「ただいまー」

なぜ、いつも遅いお帰りのくせに。
この日に限って、夕方にご帰宅なの?
ねえ。
マルコメ父様よ・・・

あは、あはは。
必死の2人に、迫られて。
すごい形相で、追い詰められて。
まにまに先生、どこへ逃げればいいのでせう。

ええ。
丸め込まれました。
はい、あんぽんたんです。

修羅場を2つも抱える事になった、まにまに先生。
どーなっていくのか?!
では、この先はまた。
そのうちに。

今回はけっこう、長かっただろ?
文句は無いであろーな?!

2005年2月10日 (木)

マルコメファンのあなたへ♪

昨日、「大漆黒!マルコメ!! Part�」を掲載したところ。
「これでおしまい?」
「続きはーーーーっ?」
「どこまで引っ張れば気が済むのだー!」
等々。
怒涛の批難を頂きました。
ありがとう。
ぷ。

これを掲載し始めた当初のまにまに先生の目論見。
それは「大変だなあ、まにまに先生。頑張って〜〜〜」という。
黄色い声援を頂くため。

なのに、どこでどう間違ったのか。
私を応援する声はひとつも届かず。
代わりに、マルコメファンが増すばかり。
ほんと、期待って・・・
するだけ間抜けよねーっ。
よくわかりましたわ。
ほほ。

さて。
まにまに先生、実は女子の指導が苦手。
小学生の頃はいざ知らず。
女子はオトナになるのが早いので。
ひとつ間違うと、えらいことになるんですわ。

もっとも。
波長が合えば、なんのその。
男子には「ちっこいママ」だとしか認識されませんけども。
女子は慕ってくれますの。
先生は永遠の目標です!なんちて。

「先生のような素敵な女性になりたいです!」
「先生は私の理想です。いつまでも若く美しいまにまに先生でいてください!」

ま。
社交辞令込みでしょうけど。

10年経っても年賀状にはお礼を。
誕生日には、まにまに先生礼賛のカードが届きます。
嬉しいです。
はっきり言って、嬉しいです!

ふ・・・
男子から誕生日を祝ってもらったことは無いが・・・

しかし、一歩間違えると。
女子は、難しい。
女子は、陰険。
女子は、一気に世界の果てまで飛んで行って反目する。
女子は。

ということを。
覚えておいてくださいませ。

は?
マルコメファンには関係ないと?

うふん。
私は「職」だけは。
「職」のコーナーだけは。
きっちりカタをつけてあります。
きっちりあなたを「カタ」にはめます。
待っていなされ。

ということで。
マルコメ他、「職」カテゴリーは、編むのに時間がかかるので。
のんびり気長にお待ちください。
と。
そゆこと。

よろしこsmile

2005年2月 9日 (水)

大漆黒!マルコメ!! Part4

マルコメも長くなって参りました。
短期集中連載ではなく、長期だらだら連載のため、ご迷惑をおかけします。
ええ、井上雄彦氏の「リアル」の刊行のようなもの。
ぷ。

初めてマルコメに接するお客様。
勝手な言い草ではありますが・・・
どうか、Part�からお読みくださいませ。
多少、面白みが増すかと存じます。
この1つ前に、「予習の時間」を設けてございます。
いったんそちらで学習し、舞い戻って来てくだされば、幸いです。



さて。
不気味な笑みと共に、2階から屋根伝いに逃亡を図り。
一晩中、戻ってこなかったマルコメ。
朝食だけを食べ、小学校へと出かけていった。

マルコメ母様の心配はひとしおに違いない。
愛する息子はお腹を空かして泣いていたのではないか?
もしや眠っていないのではないか?
学校なんかに行かせて、倒れてないだろうか?
などなど。
きっと母様、朝からこんなことを心配し続けていらっしゃるに違いない、と気を揉む私。
ようやく、マルコメ邸に到着。

私もちょこっと、ビビっていた。
さすがに相手は小学生。
空腹で一晩ほっつき歩かせたとしたら・・・
締め出した私にも責任の一端はあるかもしれない。

出迎えたマルコメ母様。
「先生のせいですっ!」となじるかと思えば。
さすがに、自分の家の子が、よそ様のお子とは一味違うと悟っておいで。
「大丈夫でしょうか?昨晩、何かやらかしたんじゃないかと、不安で不安で・・・」
ありゃ、心配は心配でも、そういう心配をなさってましたか!

そして。
母の直感は正しかったーっ!

学校から帰宅したマルコメを捕まえ、質問攻め。
ええ、逃げないよう、馬乗り。
あんた、夕べ、どこ行ってたのっ?!

マルコメの答えは予想外。
「あ?寝たよ。車庫で寝た。」

彼の家には車が2台。
その間で丸くなって寝ていたモヨウ。
まあな。
ほとんど野性のサルのような行動する奴だし。
別にコンクリートの上でも熟睡可能だわなー。

まさか車の陰に隠れているとは知らず。
近所を徘徊し続けたマルコメ母様こそ、哀れなり・・・
彼女は一睡もせず。
マルコメは熟睡。

そしてー!
衝撃の一言はこの後だった!
ご飯はどうしたの?の問いかけに。

「あ?食った。」
おまい、どこのお宅でご馳走になったのだ?
「んー・・・」
妙に言葉を濁すマルコメ。
ドコだ?
ドコで食ったんだー?!

「えっとさ。もらったから。」
どなたにだ?
あ?
どなたにだー?!

「んー。さあねえ。色んな店でもらったからなあ」

ひぃーーーーーーっ。
マルコメ、食い物求めて三千里。
人気のないスーパーのハシゴ。
ええ。
ロハで頂戴してきた・・・と。

本人には、罪の自覚ゼロ。

腹、減った。
なんか、食いたい。
あー、無い。
お、ここにあった。
オレ、食う。

おまいは・・・毛モノかっ!!

恐怖で真っ青になるマルコメ母様。
怒りで真っ赤になるまにまに先生。
平然とふんぞり返るマルコメ。
誰も口を利かない。
いや、利けない。

そんな中。
しおれきったマルコメ母様がつぶやいた。
「先生、私・・・今からお金を持って謝りに行って参ります。この子も連れて行った方がいいでしょうねえ・・・」

ええ、それは。
当然、そうなさった方が。
お母様お1人では、どこのお店かも、わかりませんし。
私が留守番してますから。

とにもかくにも。
マルコメ母様は常識がおあり。
冷静な判断で救われた。
泣き叫ばれても、困るしなあ。

引きずるようにマルコメを連れ、母様がスーパー行脚の旅に出かけて行った後。
ぽつんと取り残された、まにまに先生。
なぜ、私はここにいる?
私の仕事は留守番込みか?

もうここは、リタイアしてもいいのではないか、と。
母様は可哀想だが、疲れたなあ、と。
さまざまな想いに沈んでおりました。

そして。
とうとう私は決断したっ!
もう、いち抜けるっ!
ここは私の働く場所じゃないーーーっ。

待つこと2時間。
マルコメ共々、母様がご帰還。

さて。
まにまに先生は、無事に退散できるのか?
ここから先は、また、そのうちにーっ。

2005年2月 8日 (火)

予習の時間♪

えー、皆様。
お待たせいたしました。
明日、「大漆黒!マルコメ!! Part4」
掲載したします。

我がブログで一番の人気者、マルコメ。
長期だらだら連載のため、途中経過をご存じない方がいらっしゃるやもしれません。
今のうちに予習しておいてください。

「大漆黒!マルコメ!! Part1」
「大漆黒!マルコメ!! Part2」
「大漆黒!マルコメ!! Part3」

乞う!ご期待!!

2005年2月 1日 (火)

大漆黒!マルコメ!!Part3

さて。
毎度の体育の授業にもかかわらず。
どこまでも脱走を試みるマルコメ。

その日も同じ手合い。
まず、かくれんぼにいそしむ。
さらに窓枠に手をかける。
私をプロレスへと誘う。

もうさあ、いい加減、飽きたんだよねー、先生も。
そろそろこの手順、やめにしとかない〜?

いや。
こり、失言だった。
それでおとなしく椅子に座るような奴ならば。
最初からこんな羽目には、なってなかったんだよ・・・

マルコメの目がキラリと光る。
ふっと片方の唇を持ち上げ、不敵な笑みを浮かべる。
なんだ?
なにを企んだ?

そうなのだ。
1回目は本当に脱走したけど。
それ以降、マルコメは本気で脱走しようとしてはいなかった。
だって、実は、簡単だもん。
私だって排泄する。
5時間トイレに行かないなんて、そんなの無理に決まっている。
マルコメ、私がトイレに行った隙に、逃げる事なんてできたんだよねー。
わざわざ、しなかった。
かくれんぼしか、しなかった。
この遊びで満足してたっつーわけだ。

なのに、私が火をつけた(のか?)!
不敵に笑ったその後で。
私がトイレに立った瞬間。
脱兎のごとく、ベランダへ。
逃げるところを、ちゃんと見せつけて、だ。
完全に私が部屋から出た後で姿を消しても。
「かくれんぼ」だと思われる。
奴は、そこまで計算していた。

焦った私は追いかけたけど、時すでに遅し!
とっくに屋根から地面に飛び降りていた。
はー。

困った私。
1階のリビングで、マルコメ母様と話し合った。
「先生っ、すみません!この次、しっかり謝らせますから!」
いや、その前にですね・・・
あいつは反省ということをしません。
ちょっと甘やかし過ぎましたねえ。
今日はビシッと、突き放してください!

「まあ、先生・・・どうすればいいんでしょうか?」
ええ、まず。
帰ってきても、ドアを開けないでください。
寒い季節じゃありませんし、風邪も引かないでしょーから!
でもって、本気で謝るまで、絶対に家に入れないでくださいっ!

「ええ・・・はい・・・あの・・・締め出すわけですか?」
そーです!
「あの、あの、わかりました・・・」

マルコメ母様、すっかり意気消沈。
なにしろ目の中に入れても痛くない息子。
寒さに震えてたら、可哀想・・・
って。
初夏ですからー!
どーんと腹を決めてください。

なあ、これ、どうよ?
まにまに先生、よくある手だと思ったの。
押入れに入れるのはもう遅い。
それはかくれんぼの一環になってしまうし。

締め出されれば、お腹も空くし。
夜は心細くなる。
というより、眠くなるだろう?
そしたら謝るか、と思うでねか!
あなたなら、どうする?

えー、結果。
とんでもない事態になりました。
マルコメ、朝まで帰ってこなかったーーーーっ!

母様、心配で、夜中に何度も家の近所を見回ったの。
マルコメ、姿を見せるけど。
見つかると。
しゃーーーっと逃げていく。
説教する暇も無し。

一睡も出来なかった母様。
朝になって、堂々と帰宅したマルコメ。
身動きできないほど焦燥した母様を尻目に、お菓子だけ食って学校に出かけて行きおった。

その後。
電話がかかって参りました。
一部始終を聞いた私。

ちっ。
締め出しの手も使えなかったか・・・
でも、お母様。
また新しい手を考えますから。
とにかく、今からそちらに伺います。

・・・伺いました。
そして、とんでもなかった裏事情をお聞きしましたーーーー!
マルコメはもう、軟禁せねばなるまい。
帰ってこなかったその夜の。
マルコメの素行とは、これいかにー?!

ええ、こっから先は、次回♪



2005年1月22日 (土)

その昔、私は「教祖様」だった

注:自慢が目的ではありません。
滅多に泣かない私が流した、最大の悔し涙の話です。

よその塾に雇われていた頃のこと。
私は人気者の先生でした。
すごくよく怒鳴る、怖い先生だったのに。
たぶん、引きずらないからかもしれない。
叱る時は叱るけど、平素は「あんぽんたん」ですから。

私の行くところ、常にSPが。
二重三重に囲まれて、生徒の足を踏みながら前進。
邪魔臭いけど、嬉しいといえば嬉しい。

私の担当は5年生、約40名。
あるとき、年齢を訊かれた私、「先生はね、16歳だよ」と返答。
生徒も嘘とわかってて、「わー、5歳違いだー」と喜んでくれる。
まさに「変な世界」の中心に祭り上げられていました。

SPに守られる中、こ憎たらしい6年坊主に、やはり年齢を訊かれました。
私が答える暇も無く、SPの一人が「16歳だよっ」
ああ、教えに忠実。
「バカ言ってんなよー。ババアに騙されてやんの」と、6年生。
なんともムカつく、けどまあ正しい発言です。
けどこれは、信者にとっては暴言のきわみ。
あわや取っ組み合いの危機でした。
ええ。
私が止めれば何でもやめる5年生。


ボーナス査定というものがありまして。
塾長が生徒にアンケートをとるんです。
支持率チェックという奴です。
どういう計算か知らんけど、%で出るんです。

塾長の支持率70%ほど。
他の先生、40〜60%程度。
毎回、塾長、ダントツでトップ。
まさかまさか、新参者に抜かれるなんて、夢にも思わなかったのでしょう。
5年生は当然だけれど、4年も6年も「私の授業」は気に入ってくれていたようで。
私、87%をたたき出してしまいました・・・

ああ、それからというもの。
生き地獄、発生。
今までは「集客効果バツグン」と、満面の笑顔でご馳走しまくってくれた塾長が。
一言も口利いてくれません。
なにかにつけて、チクリとイヤミ。
私、いぢめられるの、この世で一番、嫌いなのに。

塾長先生の集い、というのがありました。
お泊りで温泉へ。
私もお供いたしました。
よその塾長先生にご挨拶。
はじめまして、まにまにです。
「ああ、この人が!噂の教祖さまですかー!」
顔は笑ってるけど、目は笑ってない。

それからイヤミのオンパレード。
出る杭は打たれる、なのか?
いぢましい男の嫉妬なのか?

私。
その年度末、あっさりと退職願を出しました。
塾に行くのが苦痛で、泣きながらで運転していたら、車をぶつけてしまいました。
翌日、即、決意!
5年生を放り出すのはしのびなかったのだけれど。
命には代えられません。

2005年1月19日 (水)

大漆黒!マルコメ!!Part2

さて、1ヵ月後のマルコメくん
勉強始めて1時間はもつんだけど。
そのうち、もぞもぞ、うごめき出す。
「先生、オレ、トイレ行きたい」
行けばいいじゃん。

・・・・・。
あり?
待てど暮らせど戻ってこない。
どこ行ったーーーー?
廊下で名前を呼んでみた。

「ここ、ここー。先生、ここだよー」
どこだよ!
声のするほうに向かってみたら、そこはご両親の寝室の中。
さすがの私も無断で入るのは、気が引ける。
マルコメ母様に来ていただき、部屋を開けていただいた。
姿、無し。
くっくくっくと笑い声だけ聞こえてくる。
ああ、そこは箪笥の中。
勉強というゲームに飽きたら、今度はかくれんぼかよーっ。

引きずり出して、勉強再開。
このゲームがこの先1ヶ月、毎回ですわ。
あるときは、納戸。
またあるときは、風呂場。

そしてついにゲームは最終段階へ!

突如、窓を開けて脱走だよー。
って。
マルコメの部屋、2階なんですけど。
ベランダに出たって、すぐ捕まるのに、バカだなあ。
やっぱ、まだ、子供だな。

と。
追いかけてみたら、い、いない。
何故だ?
どこ行った?

ああ・・・
屋根の上を走ってるよ〜〜〜〜〜sweat01

・・・その日はもう、戻ってきませんでした。

次回、また繰り返し。
かくれんぼも定番で続けている上に、脱走までが加わった。
逃がすもんかーっ!
マルコメが窓を開けた瞬間、今度は全力で引きずり倒した。
もがくマルコメ。
暴れるマルコメ。
全体重で馬乗りし、ほっぺを引っ叩いてやったのに。

ありえない。
マルコメ、笑ってるし。
マルコメ、喜んでるし。
ああ、マルコメにとっては新しい遊び。
「プロレス」だったということか!

その後しばらく。
5時間のうち、半分は私、肉体労働してました。
ええ、毎度。
もう、へとへと。
さすがに体力が持ちませぬ。
辞めさせてくれとマルコメ母様に懇願。

・・・駄目だった。
母様にとって、私は最後の「つかんだワラ」だった。
コレ逃したら、沈むのね。

「せんせえぇぇぇぇ、やめないでくださあぁぁぁぁい。5時間のうち、勉強するの1時間だけでもいいですからあぁぁぁぁ」
私の足を抱きしめて、離さない。
ああ、涙と鼻水でぐっちょぐちょsweat01
こんなん見ちゃうとねえ。
私、情にもろいんだよね。

かくして。
私の「体育」の授業が決定いたしました。

2005年1月18日 (火)

大漆黒!マルコメ!!Part1

生徒編・第一弾ですsign01
一番すごかったお母様」のご紹介で、お世話することになったお子さんの話。
最初に言われてたんだけど。
「先生、そうとうやんちゃらしいんです。いいですか?」

ふふん、かまいません。
私が飼いならせなかったお子さん、いませんものっ。
さすがに口にだしては言わなかったけど、心の中では自信があったのよねー。

会いました。
あらまあ、可愛い顔してんじゃないの。
素朴というか、漫画ちっくというか。
まる書いてちょん、みたいなお顔。
今時珍しい、マルコメ頭。
気に入ったぞ、おまい!

マルコメ母様のご依頼は、「週に2回、1回5時間でお願いできますか。」
5時間〜〜〜〜?
まだ5年生なのに、5時間〜〜〜〜?
「この子、塾でも全然勉強してなくて・・・塾のない日は週2日しか無いんです。なんとか、追いつけるように・・・」
はあ。
わかりますけど。
塾で勉強できない子に、5時間の辛抱つとまるか?
お母様とは常に不条理な生き物。

何はともあれ。
始まりました。
最初の1ヶ月、これが信じられないほど、素直な態度。
おやつに出てきたケーキは、私の分まで食っちゃうけど。
勉強はちゃんと、やってたの。

あはん。
偏差値みるみる上昇の一途。
ほらね。
えっへんっ。
塾でもかなり驚かれたそうな。

マルコメ母様、大喜び。
涙流して最敬礼。
「先生、ありがとうございます。先生のおかげです。」
いえいえ、どいたしまして。
言う事も良く聞いてくれる、素直なボクですよー。
「ええ、素直すぎるというか、幼いというか・・・。主人の取引先の方が家にみえると、いきなり『はげ〜〜〜』ってその方の頭を叩いちゃうような子ですから。」
マジ?
んなコトあるまい。

・・・甘かった。
どうやら私が物珍しかっただけのようで。
興味津々、ある意味、ゲーム。
1ヶ月もやりつくすと、どんなソフトも飽きちゃうもんなー。
やがて私に飽きたらしい。

この後、あり得ないような悲惨な目に合うまにまに先生。
長くなったので、続きはPart�で。

2005年1月16日 (日)

一番すごかったお母様・付録

ありゃ。
お母様、かなり人気があるようで。

ならば!と付録でごじゃいます。

時代は移り、弟くん小5の頃。
突如、勉強部屋に現れたお母様。
「ねえ先生っ。まだキリがつかない?」
すっかりお友達言葉。
いえいえ、それはいいんです。
それより何かご用事でも?
家族揃ってお出かけしたいとか?

ぶんぶん首を振りながら、お母様が誘います。
「しゃぶしゃぶするからっ。飲もっ!」
の、飲もっ!と言われても・・・
私、この子の勉強みてますし。
「いーからいーから。一人でさせとけばいいってば」

そうなのか・・・?
んならっheart
さくっと切り上げダイニングへ。

「ほら、先生!」
お母様が掲げましたるは、宮崎の幻の焼酎「百年の孤独」shine
ああ、素晴らしい。

翌々日。
またしても勉強部屋に現れたお母様。
今度はなんだ?
「ハイ!先生!お好きでしょ!」

絶句!
グラスになみなみと注がれた「百年の孤独おんざろっく」wine

うーーーーーーん。
いくら酒が好きだといえ。
さすがに授業しながらは、ねえshock
いつも通り、コーヒーにしてくだされ。
氷が溶けきるのを、悔しそうに眺めるだけのまにまに先生でごわした。

一番すごかったお母様

色んなお母様にお目にかかります。
私がお仕事を引き受ける基準でもあります。
子供の成績は気にしない。
どんなに偏差値が低くても、お断りはしない。
それを上げるのが、私の仕事。
でも、波長の合わないお母様だと、お引き受けしない。
中学受験は子供と母親と私の、3人4脚ですから。

でねー。
肝が据わっているというか。
優先順位を決めきっているというか。
もうイっちゃってるというか。
すごいお母様がいたんですわ。

当時、私は塾長でした。
自分で進学塾を開いていた頃の話です。
家庭教師の依頼を受けました。
今の私ができたきっかけでもあります。

塾の仕事も中学受験。
仕事の終わりは22時。
お休みは日曜だけ。
とても家庭教師を引き受ける時間はありません。
しかも11月。
受験まで、もう3ヶ月を切ってます。

一応、日曜日だけでも構わないかと訊いてみた。
「だめだめ、そんなの。毎日来てください!」
ありえねー。

ところが、引かない。
「先生、夜の10時からでいいですから!」
げっ!
私がイヤだっちゅーに。
「4時間くらい、お願いできますか?」
終わるの、午前2時かい!
12歳の子供にそれを強いるのかい!
「落ちる方が可哀想ですから。お願いします!」
確かにね、道理が引っ込むほどの気合は伝わりますが。

結局。
お引き受けしました。
だってー。
電話、切ってくれなかったんだもんshock
根負けです。
一応、お断りを入れました。
必要なら私、手もあげますけど、いいですか?

初めての夜heart
夜の10時半に勉強スタート。
とんとんとん♪
おやつと一緒にお母様が持参したもの。
それは、サランラップの芯sweat01
「せんせ、言う事聞かなかったら、コレ使ってくださいね。素手じゃ先生の手が痛みますから」
あへーーーーー!

惚れちゃいました。
腹くくってるお母様に。
たまに、酒も酌み交わします。

当時の生徒は既に大学3年生。
でも今でもそのお宅に通っています。
今の生徒は弟くん。
もう10年のお付き合いです。

男子はいつ、えっちに目覚めるか?

「せんせー!どーしましょー!どーしましょーーーーー!!」
こういう電話が必ずかかってきます。
生徒である男子のお母上から。
ひどく焦りうろたえて。

ぴーんと来る!
ああ、あいつは中2。
ふむ、きたな。

「先生、息子のカバンに変なビデオがーーーーー」
見つかる場所は、その時々で変わります。
あるいは、机の中。
あるいは、ベッドの下。
そう。
お母上という生き物は、どなたもこなたも探索魔。
息子の生態チェックが生きがいなのheart

小学生のうちは、カードに夢中の可愛い息子。
「うちも子、オクテですよねえ、遊戯王にしか興味がないみたい」
オクテ自慢は母の願望。

カードがHビデオにとってかわるのが、だいたい中2。
んー、毛の生えそろう頃?

母上さまのオロオロは、笑いを誘う。
「うちの子、変態になっちゃったんでしょうか・・・?」
しのび笑いが通話口から洩れないように、奥歯をかみ締めるまにまに先生。
なるべく軽い口調を心がけ、お宅の息子は変態ではありませんよと説明して差し上げます。
どの生徒さんも、このくらいの年齢で発情しますから、と諭して差し上げてます。

別にね、縛ってるビデオとか、ロリなビデオじゃないんだもん。
ごくノーマルな、たいていはセーラー服姿のおねいさんのくねくね写真のパッケージ。
でもお母上にとっては、じゅうぶん「変態」なんだよな、こりも。

私の説得で、そっと元あった場所にビデオを戻しにいくお母上。
問い詰めることも無く、その夜も昨日と変わらぬ態度で息子に接します。
うわべだけは。
そう、お母上の探索は、このあとずんずんヒートアップ。

息子が高校生を終える頃、ようやく探索活動に終止符を打つようです。
だって息子、隠さなくなりますから。
部屋中、エッチ関連ごーろごろ、ですから。

2005年1月14日 (金)

明日は憂鬱

なじぇかというと。
早起きなのだ。
それも午前7時という!
ありえないほどの早起き。

これ、仕事の一環なんですの。
私の本業。
そりは「受験生専門の家庭教師」。
ものすごーくスパルタだす。

スタートは小学生。
有名私立中学を狙うお子ちゃまからのスタート。
一番早い子は、小学校2年生からのお付き合いだった。
本音を言うと、九九を家庭教師に習う必要は、まったく無い!
お医者様の跡継ぎ系に多い、早めの依頼だす。
必死なんです。
そして、その親心はわからなくもない。
ま。
私はこりでもかなり優秀(ぷshine)なので、早ければ早いだけ、優秀なお子ちゃまを造形できるのも事実。

無事に中学に合格の暁は、「先生、大学受験までヨロシク」となる。
そう、私はひとりの生徒と、ほぼ8〜9年の長きに渡って関わり続けるのです。
大抵、男子が多いので。
まとわりついてた子犬が、あっという間にご主人を押し倒すほどに成長するリトリバーがごとき変貌を、目の当たりにしているのですな。

そんな「いつの間にやら見下ろし族」のひとり「Yくん」が、明日と明後日、センター試験を受けまする。
志望は大胆にも一橋。
ああ、だいそれたことを〜〜〜〜。

で?
何故、早起きか?
そりゃ、あなた。
まにまに先生無しでは生きていけなくなったカラダですもの。
「先生、試験の朝、声を聞かせてくださいね。ボク、緊張が解けると思うんです。」って。
こりが18歳の流行最先端の髪型で闊歩する男子の実態です。
ぷす。
可愛いっしょ?
なのでこの仕事、辞められないの。

Yくんの選んだお守りは。
「まにまに先生のプリクラ」shock
おまいっ!
頑張ってこいよーーーーーーー!!